「『超』入門 失敗の本質」から学べる個人としてのふるまい方とは

研究者が書いた名著をじっくり時間をかけて読むことは思考力を鍛える上で大事なのですが、忙しく日々働いていると中々時間がとれないというのが実情ではないでしょうか。

読んでいるつもりになってうとうとしてしまい、何とか読み終わったとしても数日後には何も頭に残っていなく、自分の行動に活かせていなかったら全く意味ないですよね。

そういう場合はさくっと要点をわかりやすくまとめた入門書や、YouTube解説動画などを通してさくっとインプットして、教訓などを自分の行動に活かせるメモとして残すことが有効だと考えています。

本記事タイトルに記載した本は「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」という戦略・戦術カテゴリで現在アマゾン第1位の書籍の要点をさくっとわかりやすくまとめた入門書です。

失敗の本質

この原著は1991年出版なのに未だ1位というのも感慨深いですね。

閉塞感漂う日本社会で皆が歴史から学んで未来のあり方を模索しようとしていることがうかがえます。

さて、肝心の本の中身ですが、大東亜戦争(第二次世界大戦の一部)での日本軍の敗北の要因を分析し、現代に通じる日本人の組織やメンタリティの問題や対策を示唆した内容になっています。

目次をみるとわかるのですが、失敗の本質を抽象化して23個に分解、更に7つの要素にわかりやすくまとめています。

1)戦略性、2)思考法、3)イノベーション、4)型の伝承、5)組織運営、6)リーダーシップ、7)メンタリティという7つです。

この中で特に自分が印象に残り、現在自分の会社で意識していることは5)組織運営と7)メンタリティに関わる以下の2つの事柄です。

  • 埋没費用(サンクコスト)の見極め失敗
  • 実態のない空気を読んでしまうこと


埋没費用(サンクコスト)の見極め失敗



長年コストや手間ひまをかけて作り上げてきたものは人間心理として捨てづらくなりますよね。

個人としてなら思い出の品で部屋があふれかえって効率的に生活できなくなったり、集中力を削がれてしまうことがあります。

家庭や友人関係などでも、時間経過や環境の変化とともに人間の関係性が変わりストレスが抱えているのに断ち切ることができずに自分の時間を無駄に過ごしてしまうことがあります。

会社などでの組織、ビジネスでは、肝入りでスタートしたプロジェクトに巨額を投じたものの、そもそも製品やサービスが市場のニーズと乖離していて売上が伸びず、ずるずると大赤字を垂れ流してしまうケースがあります。

どのケースでも大事なのは、この世はどこに行っても自分単独で成立する世界が存在しないが故に、自分から幽体離脱するかのように他者視点でそれが本当にやるべきことなのかを判断し、行動に移せる勇気をもてるかなんだと思います。

無思考のまま過去の延長でいることが一番その場限りでは楽ですからね。

しかし「現状の楽」≠「未来の幸せ」となるので、決断・行動が大事というわけです。

実態のない空気を読んでしまうこと



和を重んじて周りに同調することが人としてのあるべき基本的ふるまいと刷り込まされている日本人が陥りやすい行動パターンがこれですね。

ここに共同体の上下関係の概念が落ち込まれると尚更です。

家庭においても配偶者に尽くさないといけないという刷り込みがいつの間にか相手に精神的に支配される構造を生み出すケースがあります。

空気感に違和感を感じたとしても事なかれ主義でその場を繕い、最も大事なリソースである時間を失っていくことは避けたいものです。

大事なのは、その空気を壊す発言が本人や組織にとってネガティブな結果につながるのでなく、共同体の未来への繁栄にとって必要不可欠なことなんだという共通認識(=別の意味での空気)づくりなんだと思います。

これは外部環境や一人ひとりが変化し続けている以上、どんな共同体でも大なり小なり当てはまるので、立ち上げ最初だけでなく、定期的に見直して新陳代謝を促す仕組みづくりが肝となるのでしょうね。


こにようなことに興味をもたれた方は、こちらの本なら1-2時間もあれば読み終えることができますよ。目次を俯瞰し、興味ある章から読むのがおすすめです。



より深堀りしたい方はこちらをどうぞ。



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