血の轍6巻~やばい静子の心理・行動特性に注目

血の轍6

※1巻からの考察、感想はこちら

6巻のあらすじ



前の5巻で両親の元から逃避した静一くんと吹石さん。

夜小さなトンネルに逃げ込み、抱き合ってキスをしますが、心を母親の静子に支配されている静一くんの脳裏には、悲しむ母親の像が浮かびます。

葛藤する静一の心。

静子の支配は強烈です。

読者的には吹石さんとの逃避行を期待してしまいますが、結果は逆でした。

吹石さんを振り切って、一人雨の中母親の元へ帰っていくのです。

ようやく戻ってきてくれた静一に静子はこう語り掛けます。

ママのこと全部お話しするから・・・静ちゃんのこと・・・お話しして。全部。



ここで明確になっていくのが、この母親がマキャベリスト的な性格であるという点ですね。

描写上では本心を語っているかのように見えますが、過去の巻で描かれた事実に照らせば嘘であることは明白です。

そう、この母親、心理学でダークトライアド※と呼ばれている邪悪な反社会的パーソナリティの3つの特徴(サイコパシー、ナルシシズム、マキャベリズム)のうち、他者操作的で搾取的な特性をもつマキャベリズムの性格・行動特性に近いのです。
※参考文献:「Dark Triadと5因子性格モデルとの関連」( 法政大学大学院紀要)

自宅に戻ってきた静一くんは母親(静子)とこれまでの経緯を話し合った後、入院していたしげちゃん(静一くんの従兄弟。静子に崖から突き落とされ重体に)の意識が回復したという知らせを受けます。

そして家族3人で病院でしげちゃんと対面したところでこの6巻は終了します。

6巻の読みどころ



6巻の読みどころはマキャベリストであることが明らかになっていく静子の言動と、一度はこの毒親から逃れたものの、再び静子に洗脳されていく静一くんのやり取りです。

吹石さんと何をしていたのかを問い詰められている中、静一は着替えて脱ぎ捨ててあった下着を静子からつきつけられます。

下着には〇〇した痕跡が残っていたのです。。

これはエグい描写ですな。

そして静子はこう言うのです。

はやくきえて。いくなって。ママのまえから。



いやー緩急をつけて完全に支配していますね。恐ろしい。

7巻以降の展開



次に発売される7巻では意識の戻ったシゲルくんと静子がどんな会話をするのかが注目ポイントになりそうです。

再びマキャベリストたる静子の本領が発揮され、シゲルくんはコントロールされてしまうのか。

はたまた静子が一転窮地に追い込まれるのか・・・。


怖いもの見たさで読まずにいられません。



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