ゴールデンゴールド6巻の考察~3体に分裂したフクノカミが表すこととは?

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※1巻からの感想はこちら

5巻の最終コマでのばーちゃんのセリフ。

おっしゃる通りですねえ 生物が多様であるのと同じ事です やっぱ均一を望む事が正しいとは限らんですよ



これが作者の本作品で言いたかったメッセージなのかも知れません。

続くこの6巻では、分裂して3体になったフクノカミが、それぞれ人を誘導していきます。

瞳孔をカッと見開き、大きな真珠のネックレスのようなものを身にまとったカネノカミは、寧島に進出をはかるパチンコ店側の人間に取りつき、店舗に隣接する住民に対しての事業協力金、1千5百万円の提供を促します。

一方島民側についた坊さんのような姿のヒトノカミは、パチンコ店に取って変わられそうなスーパー岩奈屋に中学から定年まで世話になった近所の住民の本音を引き出します。

高齢で入院中の母親が窓から店の見える家で逝かせてくれと言っていたと。

元からいたふくよかな姿のフクノカミは、流花の及川くんへの想いとつながっているらしいことも明らかになります。

流花が落ち込むと、フクノカミもげっそりしているというシンクロ現象が見られるのです。

及川くんから予想に反してマンガを再度借りることになるというポジティブな展開になると、すかさず痩せていたフクノカミが食事をするという流れも見られます。

お金、対人関係、恋愛、食欲

いずれも人間の欲望の根幹をなすものですね。

作品内ではフクノカミが人間を誘導していますが、本来的な流れは逆ですね。

神々は古来から人間の想像力が生み出したもので、だめ人間を導くために人間が社会に配置したものですよね。


3体のフクノカミを通した多様な人間の欲望がうずまくこの小さな寧島を舞台とした不気味で謎めいた物語は、まさに何万年も続く人間社会の縮図ともいえるでしょうね。

この先もフクノカミを通して人間の欲望を注視していきたいと思いますw


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