【感想】アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 1巻
こちら2018年11月に単行本1巻が発売された、薬剤師をフィーチャーした職業ものマンガです。

月刊コミックゼノン連載中です。
普段薬局で医師からの処方箋をもと薬を渡してくれる人ぐらいにしか認識されていないと思われる薬剤師という仕事に光を当てている点がよいですね。
医療ものマンガはブラックジャック、フラジャイル 病理医岸京一郎の所見、JIN―仁―、医龍などが有名ですが、同じ病院を舞台に薬剤師の視点で医師と患者、その家族などの人間ドラマを切り取っている視点が新鮮です。
同じようなアプローチで言うなら、審判からみた野球、駅員からみた結節点としての駅の模様、退職後にマンション管理人となったおじさんからの地域住民生活などをマンガ化したら、面白そうです。
ある事柄を常識とは異なる視点でとらえてみることはマンガに限らず、ビジネス、学術、社会生活と人間関係などすべての身の回りの事象に応用できることですね。
思わぬ常識の誤謬、自分の思い込みを気づかせてくれます。
あまり他人に対してこういった言説を繰り返しているとうざがられますが・・・。
さて、本作品の内容の話をすると、焼津市立総合病院薬剤科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院薬剤部などに取材して書かれていることもあり、非常にリアリティに富んだエピソードが展開しています。
こうしたセリフに見られるに、薬剤師という職業に携わっていない方にとってもハッとさせられる場面が多々あります。
気づきだけでなく、エピソードごとに描かれる物語に登場する人々の細やかな感情の描写も秀逸です。
一日処方箋220万枚、6万枚以上が疑義照会対象となりうち70%は処方変更になるなどの知られざる業界ファクトも勉強になります。
疑義照会ってご存知でしたか?
薬局に処方箋を持っていった時、薬の量や種類についてその場で病院に電話して確認していた場面に遭遇したことがありませんか。
まさにこの行為のことを、つまり、薬剤師が処方箋の内容について、発行した医師に問い合わせることを疑義照会というそうです。
このマンガを読むまでこのプロセスがあることは何となく知っていましたが、疑義照会という言葉は認識していませんでした。
勉強させていただきました。
ぜひ読んでみてください。

月刊コミックゼノン連載中です。
普段薬局で医師からの処方箋をもと薬を渡してくれる人ぐらいにしか認識されていないと思われる薬剤師という仕事に光を当てている点がよいですね。
医療ものマンガはブラックジャック、フラジャイル 病理医岸京一郎の所見、JIN―仁―、医龍などが有名ですが、同じ病院を舞台に薬剤師の視点で医師と患者、その家族などの人間ドラマを切り取っている視点が新鮮です。
同じようなアプローチで言うなら、審判からみた野球、駅員からみた結節点としての駅の模様、退職後にマンション管理人となったおじさんからの地域住民生活などをマンガ化したら、面白そうです。
ある事柄を常識とは異なる視点でとらえてみることはマンガに限らず、ビジネス、学術、社会生活と人間関係などすべての身の回りの事象に応用できることですね。
思わぬ常識の誤謬、自分の思い込みを気づかせてくれます。
あまり他人に対してこういった言説を繰り返しているとうざがられますが・・・。
さて、本作品の内容の話をすると、焼津市立総合病院薬剤科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院薬剤部などに取材して書かれていることもあり、非常にリアリティに富んだエピソードが展開しています。
自分で自分の立ち位置きめちまったら
そっから進めなくなるぞ?
いやいやちょっと待て!それ整形で診ることじゃないでしょ!
こうしたセリフに見られるに、薬剤師という職業に携わっていない方にとってもハッとさせられる場面が多々あります。
気づきだけでなく、エピソードごとに描かれる物語に登場する人々の細やかな感情の描写も秀逸です。
一日処方箋220万枚、6万枚以上が疑義照会対象となりうち70%は処方変更になるなどの知られざる業界ファクトも勉強になります。
疑義照会ってご存知でしたか?
薬局に処方箋を持っていった時、薬の量や種類についてその場で病院に電話して確認していた場面に遭遇したことがありませんか。
まさにこの行為のことを、つまり、薬剤師が処方箋の内容について、発行した医師に問い合わせることを疑義照会というそうです。
このマンガを読むまでこのプロセスがあることは何となく知っていましたが、疑義照会という言葉は認識していませんでした。
勉強させていただきました。
ぜひ読んでみてください。
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