Mick Karn(ミック・カーン)のフレットレスベースはなぜ気持ちよいのか?

80年代の英国音楽を通過している人、ベースという楽器に関心をもったりプレイしたことのある人は今は亡きMick Karn(ミック・カーン)という超個性的なベースプレイヤーをご存知の方も多いかと思います。

一世を風靡し、今でも根強い人気を誇るJAPANという英国のバンドのベーシストです。

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日本のミュージションの中でもHYDEやSUGIZO、更に最近ではTHE NOVEMBERSから敬愛されているのは知る人ぞ知る世界。

僕も子供の時からもう何十年もこの人のベースプレイに魅了されている一人です。

例えばこれらの曲です。





インパクトが半端ない!ベース音がでかい!!

このうねる感覚は彫刻家として粘土をこねていたことも関係しているようにも思えます。

自分が好きな音楽、感動した音楽を他人に言葉で説明し、共感を得るのは非常に難しいことですが、あえてそれにチャレンジしてみます。

  • 微分音を含む中近東風のスケール(音階)を使った低音フレーズ
  • 4〜8小節を基本とするの奇妙なフレーズの執拗な繰り返し
  • Walという高級ベースメーカーの音色
  • フランジャーなどのエフェクターによる音の伸びと揺れ
  • ビブラート、スライド、グリッサンドなどによる音の揺れとフレーズのアクセント付け


分析的に特徴を要素分解すると、この5つに特徴が見られ、独自性の強い「気持ちよさ」の要因といえます。

しかし、分解できてテクニックがあったとしても、再現できなにのがクリエイティブというものですね。

この5つが絶妙なバランスの上に組み合わさり、更には彼の端正な顔立ち・佇まいや蟹ウォークなどのパフォーマンスが加わってミック・カーンという存在を唯一無二にしているからです。

真似したとしても所詮劣化コピーになるだけです。


かくいうミック・カーン氏もパーシージョーンズというフレットレスベース奏者に影響を受けつつも、更に自分が吸収した別のエッセンスを多数取り入れて自分のスタイルを確立していますからね。

パーシージョーンズもフレットレスベースの音の揺れを効果的に活用していますが、もろにプログレの世界の方なので、ミックのような特徴的な変則フレーズの執拗な繰り返しは少ないのです。



こちらでは懐かしい一風堂でのパーシージョーンズのプレイが聴けます。

更に良質な音源で聴いてみたいと思った方は、こちらの遺作を手に取って聴いてみてください。



死の直前まで創造性を失わなかった彼の最後のプレイを堪能できます。(Mick Karn氏は2011年1月4日、惜しくも肺がんのため逝去されました)



ベースに限らず、自分のコンテンツやアウトプット、立ち居振る舞い、ファッション、話し方などすべてに通じることですが、気に入ったものは貪欲に取り入れ組み合わせていくことで、自分ならではのアプローチは自然と出来上がっていくということなのだと思います。

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