ここは今から倫理です。2巻の高柳先生の魅力とは?
ニーチェ、ソクラテスな高名な哲学者の含蓄ある名言が紹介される。
その意味合いが具体的にわかる、とある高校の悩める生徒にまつわるエピソードが展開。
エピソードの中で倫理学教師の高柳は、この生徒の内面を思い図って寄り添う。
高柳との対話の中から生徒は必ず何かをつかんで次のステップへのきっかけをつかんでいく。

1巻に引き続き、これがこの漫画各話の基本フォーマットになっています。
※1巻の感想はこちら
エピソードごとに独立した話になっているので、どこから読んでも大きな問題は生じません。
高校の倫理学の教師である高柳先生は相変わらず魅力的です。
必ず哲学者の名言を引用するところはうざいと思われるかもしれませんが、それはこの漫画のお約束ですね。
この2巻では5つのエピソードから構成されていますが、僕が一番気に入ったのは8話「普通の人間」です。
特別な人になりたいと悩む生徒が目立ちたいばかりに、車が行き交う道路に何となく飛び出して事故に合い、入院する話です。
ここで引用されるのはニーチェのこの言葉。
「人間は未確定の動物である。猿はあまりにも善良である。」
高柳先生は、この生徒に注意を与えたり、悩みのストレートな解決方法を伝授するようなことは一切しません。
生徒の心の中を思い図っての寄り添い方と、生徒自らが考え行動を変えていくきっかけの与え方が魅力的なのです。
8話では、生徒とのほどよい距離感をつかむために病室におりがみを持ち込みます。
そしてこう言います。
「本当に・・・酷い教師ですよ 悩みも辛い事も何もないという顔をされると 好きも嫌いもなく その人のことに興味が無くなるんです」
「悩む事は人間にしか出来ない特別なもの どうすれば特別な人間になれるのか・・・悩みながら生きましょう」
自分の学生時代を振り返っても、娘の話を聞いていても、はかなげな表情で折り紙を折ってこんな共感力を示す教師に僕はお目にかかったことがありません。
教え方がうまい・面白い、格好いい、熱血、IT導入など先進的取り組みが凄いなどで著名な先生の話は時折マスコミを賑わしますが、こうした生徒な一人一人の心への向き合い方がユニークで凄いという人にもっと脚光があたっていく世の中になってほしいものですね。
その意味合いが具体的にわかる、とある高校の悩める生徒にまつわるエピソードが展開。
エピソードの中で倫理学教師の高柳は、この生徒の内面を思い図って寄り添う。
高柳との対話の中から生徒は必ず何かをつかんで次のステップへのきっかけをつかんでいく。

1巻に引き続き、これがこの漫画各話の基本フォーマットになっています。
※1巻の感想はこちら
エピソードごとに独立した話になっているので、どこから読んでも大きな問題は生じません。
高校の倫理学の教師である高柳先生は相変わらず魅力的です。
必ず哲学者の名言を引用するところはうざいと思われるかもしれませんが、それはこの漫画のお約束ですね。
この2巻では5つのエピソードから構成されていますが、僕が一番気に入ったのは8話「普通の人間」です。
特別な人になりたいと悩む生徒が目立ちたいばかりに、車が行き交う道路に何となく飛び出して事故に合い、入院する話です。
ここで引用されるのはニーチェのこの言葉。
「人間は未確定の動物である。猿はあまりにも善良である。」
高柳先生は、この生徒に注意を与えたり、悩みのストレートな解決方法を伝授するようなことは一切しません。
生徒の心の中を思い図っての寄り添い方と、生徒自らが考え行動を変えていくきっかけの与え方が魅力的なのです。
8話では、生徒とのほどよい距離感をつかむために病室におりがみを持ち込みます。
そしてこう言います。
「本当に・・・酷い教師ですよ 悩みも辛い事も何もないという顔をされると 好きも嫌いもなく その人のことに興味が無くなるんです」
「悩む事は人間にしか出来ない特別なもの どうすれば特別な人間になれるのか・・・悩みながら生きましょう」
自分の学生時代を振り返っても、娘の話を聞いていても、はかなげな表情で折り紙を折ってこんな共感力を示す教師に僕はお目にかかったことがありません。
教え方がうまい・面白い、格好いい、熱血、IT導入など先進的取り組みが凄いなどで著名な先生の話は時折マスコミを賑わしますが、こうした生徒な一人一人の心への向き合い方がユニークで凄いという人にもっと脚光があたっていく世の中になってほしいものですね。
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