「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読んでの感想〜持続させる好奇心と踏み出す勇気が鍵となる
メタップス社CEO佐藤氏の著作。前著「未来に先回りする思考法」も大変示唆に富む本でしたが、本書もまさに時代の大きな変曲点にある今読むべき本といえます。

この本に共感できるか否かは今という同じ時代に生きる人間の根本的な世界認識の違いを反映しているように思います。
私は著者とは世代はかなり異なりますが、全く共感できるタイプの人間です。
さて、この本の良いと思ったところが二つあります。
一つは著者の幼い頃からの悩みと課題認識をもとに世の中をとらえ、未来への視座を提供していることです。
具体的には裕福でない家庭で育ちお金に悩まされながらも、 「人間はどんな境遇であっても何者にでもなれる」ということを証明したいという思いが生きる原動力になっていることです。
熱い想いが根底にあり、肝がすわっていることから生まれる説得力があります。
この思いが今の会社の起業につながり、お金を中心とする資本主義社会の紐解きと新たな未来の社会の仕組みづくりに向けた本書の執筆につながっています。
二つ目として、移り変わる世の中の仕組みとそれを突き動かす様々な変数の捉え方がうまく、示唆に富んでいることです。
世の中の様々な具体的事象をとらえてわかりやすい概念の言葉に落とし込む抽象化がうまい方なのでしょう。
こういう抽象化にあたってはよく聞きなれない横文字の言葉に置き換えて新しいことをいっている風な落とし込みが多いものです。
しかし著者は非常にわかりやすい言葉をつかっているのでその世界にくわしくない人も理解がしやすいのではないでしょうか。
例えば本書にはこういった概念、言葉が登場します。
3つの人生の悩み
人間関係
健康
お金
未来の方向性を決める3つのベクトル
お金(経済)
感情(人間)
テクノロジー
発展する「経済システム」の5つの要素
インセンティブ
リアルタイム
不確実性
ヒエラルキー
コミュニケーション
経済に持続性をもたらす2つの要素
寿命
共同幻想
「価値」の3つの分類
有用性価値(役に立つか)
内面的価値(愛情、共感、興奮、好意、信頼)
社会的な価値
本書でふれられているような分散化された世の中とは、言葉を変えると絶対的正義が存在しないこの世界ともいえます。
すがるものは存在しません。
生き抜く上で最も大事なのは、自分の夢中になれるものを早くみつけるための「好奇心」と、それを追求していくために一歩踏み出す「勇気」なのではと思うしだいです。
この態度は残念ながらこれまでの日本の教育制度とは間逆の方向性と言わざるを得ません。
そうなるとこれまで経験してきた古い価値観のもと既得権にしがみつく人と、新しい方向性に舵をきる人の間には大きな溝、格差がますます広がっていくことが予想されます。
興味をもたれた方は本書を手にしてみてください。

この本に共感できるか否かは今という同じ時代に生きる人間の根本的な世界認識の違いを反映しているように思います。
私は著者とは世代はかなり異なりますが、全く共感できるタイプの人間です。
本書の二つの良い点
さて、この本の良いと思ったところが二つあります。
一つは著者の幼い頃からの悩みと課題認識をもとに世の中をとらえ、未来への視座を提供していることです。
具体的には裕福でない家庭で育ちお金に悩まされながらも、 「人間はどんな境遇であっても何者にでもなれる」ということを証明したいという思いが生きる原動力になっていることです。
熱い想いが根底にあり、肝がすわっていることから生まれる説得力があります。
この思いが今の会社の起業につながり、お金を中心とする資本主義社会の紐解きと新たな未来の社会の仕組みづくりに向けた本書の執筆につながっています。
二つ目として、移り変わる世の中の仕組みとそれを突き動かす様々な変数の捉え方がうまく、示唆に富んでいることです。
世の中の様々な具体的事象をとらえてわかりやすい概念の言葉に落とし込む抽象化がうまい方なのでしょう。
こういう抽象化にあたってはよく聞きなれない横文字の言葉に置き換えて新しいことをいっている風な落とし込みが多いものです。
しかし著者は非常にわかりやすい言葉をつかっているのでその世界にくわしくない人も理解がしやすいのではないでしょうか。
例えば本書にはこういった概念、言葉が登場します。
3つの人生の悩み
人間関係
健康
お金
未来の方向性を決める3つのベクトル
お金(経済)
感情(人間)
テクノロジー
発展する「経済システム」の5つの要素
インセンティブ
リアルタイム
不確実性
ヒエラルキー
コミュニケーション
経済に持続性をもたらす2つの要素
寿命
共同幻想
「価値」の3つの分類
有用性価値(役に立つか)
内面的価値(愛情、共感、興奮、好意、信頼)
社会的な価値
多様な経済圏、価値観が生まれる中でどう生きるか
本書でふれられているような分散化された世の中とは、言葉を変えると絶対的正義が存在しないこの世界ともいえます。
すがるものは存在しません。
生き抜く上で最も大事なのは、自分の夢中になれるものを早くみつけるための「好奇心」と、それを追求していくために一歩踏み出す「勇気」なのではと思うしだいです。
この態度は残念ながらこれまでの日本の教育制度とは間逆の方向性と言わざるを得ません。
そうなるとこれまで経験してきた古い価値観のもと既得権にしがみつく人と、新しい方向性に舵をきる人の間には大きな溝、格差がますます広がっていくことが予想されます。
興味をもたれた方は本書を手にしてみてください。
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