漫画シノビノ〜次から次からへと展開する想定外の戦術の巧みさと普段のボケが面白い!
2017年10月に1巻が発売されたばかりの少年サンデー連載作品。
幕末時代の日本を舞台に老人の「忍び」が活躍する話と知り、試しに購入してみました。

面白いです!緊張感溢れる展開での意表をつく殺劇にカタルシスがあります!買って損ありません!
ということでまずは簡単にあらすじを書いてみます。
鎖国を続けてきた江戸時代末期。250年平和だった日本。
貿易拠点として開国を要求していたアメリカは、ついに黒船を四隻日本に遣わしてきた。
戦争を避けたい江戸幕府 老中筆頭、阿部正弘は、黒船のボスを暗殺するための極秘任務を依頼する相手を探していた。
その候補である伊勢国津藩、伊賀に住む忍び、沢村甚三郎という爺さんに対して、幕府は極秘任務の適格者かどうか確かめるべく、遣いを放った。
遣いの幕府側の者が奇襲したはずが、逆に奇襲され、結果はこの爺さんの圧勝。
その後、江戸城にいる阿部正弘の前に連れていかれた爺さんは、黒船を率いるペリー提督の暗殺を依頼される。
しかも戦争につながらないよう、日本が殺したことを悟られてならぬという司令。
自信家の沢村は、この司令を受託することとなる。
一方その頃、黒船の旗艦、サスケハナ号には3人の部外戦隊が到着。船内のペリー総督は、この部外戦隊に作戦を命じていた。
4隻の黒船が岸に迫っていた浦賀湾の岸では警護に選抜隊が待機していた。
そこへ大量のボートに載ったアメリカ軍が岸に押し寄せる。
岸にたどり着くと一斉に空砲を撃ち出し、幕府を挑発。敵から発泡させて、日本から戦争を仕掛けてきたという事実を作り上げようとしていた。
その時である。
岸から突然の強風がアメリカ軍を直撃。不意を突かれたアメリカ軍はここで一旦退却することになった。
この突風の正体は、あの爺さんだった。
前日の夕日と月の様子からこの日に突風が吹きやすいということを知っており、あらかじめ岸の奥の山の木々を切り倒して風の通り道を作っていたのだ。
爺さんがアメリカ軍を追い払った後、海岸には一人の軍人が倒れていた。
黒船強奪を企んでいた時の長州藩士、吉田松陰と、後の新撰組八番隊組長、藤堂平助は、この軍人を捕らえ、英語を一晩で習得しようとしていた。
その後黒船への潜入作戦を練る爺さん。幕府はいざという時のために見張り役を配備していた。
猫の様子から雨が近いことなどを予測し、その通り雨が降り出すと、多数の海燕が舞う中、崖の上から飛び降りて敵に気づかれることなく、見事黒船の甲板に着地する。
見張り役も驚愕する展開。
船内ではあらかじめ狙いを定めた唯一の日本人の人質に接触し、ペリー総督の情報を聞き出す。
ところが、爺さんの身体についた猫の匂いを嗅ぎつけた部外戦隊の一人、ジュロームに見つかってしまう。
人質の日本人、仙太郎が慌てる中、爺さんは冷静にこの局面に対応。
ジュロームの一瞬の隙をついて見事握り鉄砲で仕留めてしまうのだった。
なんといってもこの爺さん忍びの言動と意表を突いた戦い方が最大の魅力です。
普段はボケた老人のような振る舞いと表情を見せるところが可愛いくもあります。
冒頭では、毒矢で仕留めたクマの毛皮を被るように引きづって歩き、店で売ろうして断られてしまいます。
立ったまま、よだれを垂らして居眠りもします。
はたまた猫の瞳孔の大きさから時を把握しようとして、顔をかきむしられるドジな一面もみせます。
しかし一度狙いを定めた瞬間に敵を欺いて攻め入る瞬間は、表情も一変し、研ぎ澄まされた多様な技を繰り出します。
役割こそ違いますが、やる時は極め付けの方法でやり遂げる姿はルパン三世を彷彿とさせますね。
このギャップ、戦術と技の意外性、アクションの切れ味が抜群のカタルシスをもたらしてくれます。
この先、この爺さん、沢村甚三郎がどのようにサスケハナ号に忍び込み、どんな戦術をみせてくれるのかが楽しみです。
ペリー総督との戦いは一筋縄ではいかない展開が予想されます。
また、吉田松陰と藤堂平助の存在が今後どうこの爺さんに絡んでくるのか、史実との兼ね合いはどうなるのかも注目です。
※その後発売された2巻の感想はこちら。
幕末時代の日本を舞台に老人の「忍び」が活躍する話と知り、試しに購入してみました。

面白いです!緊張感溢れる展開での意表をつく殺劇にカタルシスがあります!買って損ありません!
ということでまずは簡単にあらすじを書いてみます。
あらすじ(ネタバレ含む)
鎖国を続けてきた江戸時代末期。250年平和だった日本。
貿易拠点として開国を要求していたアメリカは、ついに黒船を四隻日本に遣わしてきた。
戦争を避けたい江戸幕府 老中筆頭、阿部正弘は、黒船のボスを暗殺するための極秘任務を依頼する相手を探していた。
その候補である伊勢国津藩、伊賀に住む忍び、沢村甚三郎という爺さんに対して、幕府は極秘任務の適格者かどうか確かめるべく、遣いを放った。
遣いの幕府側の者が奇襲したはずが、逆に奇襲され、結果はこの爺さんの圧勝。
その後、江戸城にいる阿部正弘の前に連れていかれた爺さんは、黒船を率いるペリー提督の暗殺を依頼される。
しかも戦争につながらないよう、日本が殺したことを悟られてならぬという司令。
自信家の沢村は、この司令を受託することとなる。
一方その頃、黒船の旗艦、サスケハナ号には3人の部外戦隊が到着。船内のペリー総督は、この部外戦隊に作戦を命じていた。
4隻の黒船が岸に迫っていた浦賀湾の岸では警護に選抜隊が待機していた。
そこへ大量のボートに載ったアメリカ軍が岸に押し寄せる。
岸にたどり着くと一斉に空砲を撃ち出し、幕府を挑発。敵から発泡させて、日本から戦争を仕掛けてきたという事実を作り上げようとしていた。
その時である。
岸から突然の強風がアメリカ軍を直撃。不意を突かれたアメリカ軍はここで一旦退却することになった。
この突風の正体は、あの爺さんだった。
前日の夕日と月の様子からこの日に突風が吹きやすいということを知っており、あらかじめ岸の奥の山の木々を切り倒して風の通り道を作っていたのだ。
爺さんがアメリカ軍を追い払った後、海岸には一人の軍人が倒れていた。
黒船強奪を企んでいた時の長州藩士、吉田松陰と、後の新撰組八番隊組長、藤堂平助は、この軍人を捕らえ、英語を一晩で習得しようとしていた。
その後黒船への潜入作戦を練る爺さん。幕府はいざという時のために見張り役を配備していた。
猫の様子から雨が近いことなどを予測し、その通り雨が降り出すと、多数の海燕が舞う中、崖の上から飛び降りて敵に気づかれることなく、見事黒船の甲板に着地する。
見張り役も驚愕する展開。
船内ではあらかじめ狙いを定めた唯一の日本人の人質に接触し、ペリー総督の情報を聞き出す。
ところが、爺さんの身体についた猫の匂いを嗅ぎつけた部外戦隊の一人、ジュロームに見つかってしまう。
人質の日本人、仙太郎が慌てる中、爺さんは冷静にこの局面に対応。
ジュロームの一瞬の隙をついて見事握り鉄砲で仕留めてしまうのだった。
魅力点などの感想
なんといってもこの爺さん忍びの言動と意表を突いた戦い方が最大の魅力です。
普段はボケた老人のような振る舞いと表情を見せるところが可愛いくもあります。
冒頭では、毒矢で仕留めたクマの毛皮を被るように引きづって歩き、店で売ろうして断られてしまいます。
立ったまま、よだれを垂らして居眠りもします。
はたまた猫の瞳孔の大きさから時を把握しようとして、顔をかきむしられるドジな一面もみせます。
しかし一度狙いを定めた瞬間に敵を欺いて攻め入る瞬間は、表情も一変し、研ぎ澄まされた多様な技を繰り出します。
役割こそ違いますが、やる時は極め付けの方法でやり遂げる姿はルパン三世を彷彿とさせますね。
このギャップ、戦術と技の意外性、アクションの切れ味が抜群のカタルシスをもたらしてくれます。
この先、この爺さん、沢村甚三郎がどのようにサスケハナ号に忍び込み、どんな戦術をみせてくれるのかが楽しみです。
ペリー総督との戦いは一筋縄ではいかない展開が予想されます。
また、吉田松陰と藤堂平助の存在が今後どうこの爺さんに絡んでくるのか、史実との兼ね合いはどうなるのかも注目です。
※その後発売された2巻の感想はこちら。
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