男女入れ替わりの映画といえば、、「ホットチック」~爆笑の末にココロなごむ
2002年に米国公開のこの映画。なんと日本では劇場未公開。

男女入れ替わりの作品ということで見つけてレンタルで視聴したが、久々に思わず吹き出すレベルのコメディ映画だった。
笑えるだけでなく後味のよいメッセージ性もあり、下品ながら掘り出し物といった作品だ。
ガソリンスタンドで強盗する金に困ったせこいおっさんと、イケイケの女子高生が入れ替わるという話の展開だけで笑いを誘う。
そして心は女子高生のまま、毛深いおっさんの姿になってしまった役を演じているのが業界屈指の下ネタ俳優、ロブ・シュナイダー。
朝おきたらおっさんの姿になってしまったことに衝撃を受けつつ、毛の処理に戸惑う。
可愛らしい話し方や目線、仕草で、今までのように男性店員にまけてくれよう交渉する。
男子トイレで悪戦苦闘しながら用を足す。(当然うまくいかない)
部屋で小さな下着姿になって、同性の友達に下半身を見せるよう言われて爆笑される。
両親や弟に庭師を装って接して繰り広げられるドタバタ劇。夫婦関係が冷え切ったお母さんから男性として迫られてしまう。
笑いのポイントが次々とおとずれる。
そして下品な笑いだけで終わらないのがこの作品のいいところ。
おっさんの姿で、冷めてさしまった両親の関係をとりもつ。母親に対して自信を取り戻す言葉を投げかけて。
ちょっとした言葉と行動で関係は変化するのだ。
ワンピースを着たおっさんの姿を弟に見られ、「告げ口しないの?」と聞いたジェシカに対して弟が放った言葉。「お姉ちゃんだもの。顔は関係ない」
子供は本質を見通すのだ。
二人の身体が入れ替わるきっかけとなった片方のイアリングをやっとのことで取り戻し、 ジェシカが両耳につけることで元の姿に戻る直前、親友のエイプリルは親友であり男の姿だったジェシカを見つめ、涙ぐむ。
心が通じた親友であり、男の姿のジェシカに惚れていたのだ。
すったもんだがあったジェシカの恋人も、ジェシカの姿が元に戻った後、こう言う。
「俺の金を盗ったのも、親父の車で俺をひこうとしのも全部関係ない。ストリッパーの仕事も我慢するよ」
ジェシカが元の姿に戻ったあと、卒業式でジェシカの友人のスピーチでの言葉。
「私は韓国人の血を誇りに思ってます」
それを聞いていた母親はこう言って手をふる。
「忘れないで。1/4はユダヤ人よ」
そしてエンドロール直前の最後のシーンで。
警察に一度は逮捕されたジェシカの姿と入れ替わったおっさんは、警察の手からこっそり逃げ出し、タクシーに乗り込む。
振り向いた運転手はなんとバーで見つめられたゲイの男性だったというオチ。
夫婦、親子、兄弟、友人、恋人、人種間、ゲイなど、世の中には様々な人間関係が存在するが、
大事なのは外見ではなく、ハート同士のつながりなのだ。
やや下品な笑いばかりでなく、こんな優しいメッセージを投げかけてジーンとさせてくれるのがこの映画のよいところだ。

男女入れ替わりの作品ということで見つけてレンタルで視聴したが、久々に思わず吹き出すレベルのコメディ映画だった。
笑えるだけでなく後味のよいメッセージ性もあり、下品ながら掘り出し物といった作品だ。
ガソリンスタンドで強盗する金に困ったせこいおっさんと、イケイケの女子高生が入れ替わるという話の展開だけで笑いを誘う。
そして心は女子高生のまま、毛深いおっさんの姿になってしまった役を演じているのが業界屈指の下ネタ俳優、ロブ・シュナイダー。
朝おきたらおっさんの姿になってしまったことに衝撃を受けつつ、毛の処理に戸惑う。
可愛らしい話し方や目線、仕草で、今までのように男性店員にまけてくれよう交渉する。
男子トイレで悪戦苦闘しながら用を足す。(当然うまくいかない)
部屋で小さな下着姿になって、同性の友達に下半身を見せるよう言われて爆笑される。
両親や弟に庭師を装って接して繰り広げられるドタバタ劇。夫婦関係が冷え切ったお母さんから男性として迫られてしまう。
笑いのポイントが次々とおとずれる。
そして下品な笑いだけで終わらないのがこの作品のいいところ。
おっさんの姿で、冷めてさしまった両親の関係をとりもつ。母親に対して自信を取り戻す言葉を投げかけて。
ちょっとした言葉と行動で関係は変化するのだ。
ワンピースを着たおっさんの姿を弟に見られ、「告げ口しないの?」と聞いたジェシカに対して弟が放った言葉。「お姉ちゃんだもの。顔は関係ない」
子供は本質を見通すのだ。
二人の身体が入れ替わるきっかけとなった片方のイアリングをやっとのことで取り戻し、 ジェシカが両耳につけることで元の姿に戻る直前、親友のエイプリルは親友であり男の姿だったジェシカを見つめ、涙ぐむ。
心が通じた親友であり、男の姿のジェシカに惚れていたのだ。
すったもんだがあったジェシカの恋人も、ジェシカの姿が元に戻った後、こう言う。
「俺の金を盗ったのも、親父の車で俺をひこうとしのも全部関係ない。ストリッパーの仕事も我慢するよ」
ジェシカが元の姿に戻ったあと、卒業式でジェシカの友人のスピーチでの言葉。
「私は韓国人の血を誇りに思ってます」
それを聞いていた母親はこう言って手をふる。
「忘れないで。1/4はユダヤ人よ」
そしてエンドロール直前の最後のシーンで。
警察に一度は逮捕されたジェシカの姿と入れ替わったおっさんは、警察の手からこっそり逃げ出し、タクシーに乗り込む。
振り向いた運転手はなんとバーで見つめられたゲイの男性だったというオチ。
夫婦、親子、兄弟、友人、恋人、人種間、ゲイなど、世の中には様々な人間関係が存在するが、
大事なのは外見ではなく、ハート同士のつながりなのだ。
やや下品な笑いばかりでなく、こんな優しいメッセージを投げかけてジーンとさせてくれるのがこの映画のよいところだ。
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