【感想】ブルーピリオド4巻~個人の時代に向けた必読漫画

2019/3/6に SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が発表した「30 代・40 代の金銭感覚についての意識調査 2019」の結果が、ネット上で話題になっていますね。




皆うすうす感づいていた事実が、予想以上の悪い数字となって検証されたわけです。

企業に勤めて働いているだけでは家族どころか自分さえ守り切れない時代が迫っているということでしょう。

しかしネガティブなことばかりではないはずです。

10-20年前に比べると経済・家計の状況は非常に悪化しましたが、テクノロジーの進化と利用コストは劇的に低下しました。

インターネットをうまく活用すれば、勤め先企業に頼らず、個人で稼いだり、影響力を発揮したりすることが劇的に簡単になりました。

要は各人がどう行動していくかにかかっているということです。

そんな時代環境にあってこのブルーピリオドは、自分自身との向き合い方でとてもためになる作品です。

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※1巻からの感想はこちら

ひょんなことから芸大合格を目指す高校生を主人公とした作品で、絵画という領域を扱っていますが、個のあり方がとわれる時代だからこそ生まれた作品のように思えます。

絵画を通して一般のビジネスマン、学生の方にも気づきを与えてくれる点が多々あり、説教臭くなくストーリーの中で前向きに気持ちにしれくれます。

でも課題っていう緊張の中で手はどうしても慣れた動きになっちゃうの(中略)他の作品を把握するのは良いことだけど比較しすぎるのは危険なの



ゼロベース思考で引き出しを増やし、独自性をいかに追及するかというテーマですね。

好きで楽しんで情熱を込めて作ったものってね それを見た人も楽しくなっちゃうものなんですよ



これも僕ら日本人に欠けている点、過去の自分に言い聞かせたい点です。

なんかこう自分を殺して我慢し、他人に尽くすことが美徳という考え方が根底にはびこっています。

今の時代、こういう考え方で生きていると、時間を浪費し取返しのつかないことになりますね。


本作品4巻の最後1/4のパートはついに芸大実技1次試験の模様が描かれます。

ここで与えられた課題は「自画像」。

主人公の八虎は鏡に向かってどのような構図で自分を描くか模索する中、偶然の中で起きたある出来事から構図の着想を得ます。

これもアイデア発想法という観点で、絵画の世界以外でも参考になります。

意識的に頭を切り替えていかないと、無意識に支配されて人間は自由になれないからです。

5巻はこの先2次試験の模様が描かれていくのでしょうかね。

自分という素材をいかに調理していくかに日々悩んでいる方、ぜひこの作品を手に取ってみてください。


気づきが得られ、前向きな気持ちになるはずですよ。



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