【感想】ミステリと言う勿れ1巻~冷静な整くんの名言を楽しみ、かみしめましょう

1巻では、殺人事件、バスのハイジャックという2つの出来事のエピソードから構成され、それぞれの話の中で事件に巻き込まれた大学生の主人公、久能整の冷静な観察力と独特の人間観のもとに発せられる名言が最大の魅力といえます。

ミステリと言う勿れ

具体的にいくつか紹介しましょう。


真実は一つじゃない
2つや3つでもない
真実は人の数だけあるんですよ
でも
事実は一つです



これですよ、これ。

あらゆる人と人、集団と集団のもめ事や争いの要因は、人間が脳の中に幻想領域をもったことで事実に対する解釈を行うからだと思うんです。

その解釈の中に、因果関係という論理と人それぞれの多様な感情がからむので、一筋縄でいかなくなります。

とはいえ、集団でしか生きられないのも人間なので、僕としては相手の考え方をできるだけくみ取り、丁寧な言葉で認識を合わせつつ、どうしても理解し合えないような価値観の異なる人とは距離をおくようにしています。


なぜ人を殺しちゃいけないのか
いけなくはないんだけど
ただ
秩序ある平和で安定した社会を作るために
便宜上そうなっているだけです



これも重い言葉ですね。。

歴史を振り返ればすぐにわかることですけどね。

この話の続きがあって、整くんはこうも言っています。


自分だけだ殺す側にいたい
とか思うなら
それは単に・・・
劣等感の裏返しだからです。



ハイジャック犯に正面から冷静にこう言ってのける整くんの態度は、非常にクールな「スカッと!」です。

当然相手は激高するわけですが、ここはマンガの世界なので、整くんは無事です。

脳に巨大な幻想領域を抱えた人間は、ともすると自己制御力を失って行き過ぎた己の欲望の奴隷になってしまいがちです。

これは人間の宿命といっていいと思っています。

だからこそ、自分への振り返りを短サイクルで行う必要性があると思います。


1巻の最後はハイジャックされたバスが犯人の自宅に到着するところで終わります。


さてさてこの事件の結末、犯人の動機は何だったのでしょうか。

これは引き続き読まずにはいられないです。



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