北北西に雲と往け3巻の感想~圧倒的な自然描写がファンタジーを飲み込む

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※1巻からの感想はこちら

いやー1巻、2巻を経て更に濃厚な展開なのがこの3巻です。

登場人物達の心情を見透かしたかのようなアイスランドの広大な自然描写と、本能的快楽を刺激してくる食材と食事シーンの魅力は健在です。

その上でいよいよ問題の三知高の過去が語られます。

慧が人探しの仕事を請け負って行動している中でたどり着いたのが一台の携帯電話。

この携帯電話の電源を入れたとたんに1本の電話が掛かってきます。

その相手が三知高だったのです。

二つのサブストーリーが偶然つながり、慧が昔の記憶をたよりに三知高の真相に近づいていきます。

兄の慧が機械と対話できる能力の持ち主だったのに対して、三知高の恐るべき能力が判明します。

いったいこの兄弟は何者なんでしょう?

広大なアイスランドの自然や風景が非常に繊細で魅力的に描かれているのに対して、この兄弟の能力は思いっきりファンタジーです。

しかし、この圧倒的な自然描写とともに繊細なタッチで描かれた人物デザインのせいか、こういう人間が実在しても不思議ではないかのように違和感なく物語の中に溶け込んでいるのは作者の力量のなせる技なんでしょう。

リアリティがあるのです。

1巻から引き続いて魅惑的な美女も登場します。

三知高が犯したことが解決していかないことには物語は収束しませんから、まだまだ序盤でしょうね。

3巻最終話では再びあのセクシーなリリヤが登場し、ジャックの家に行こうとしています。

リリヤは三知高に対して直観的に嫌なものを感じていました。

リリヤにまつわるサブストーリーも今後合流しそうです。



楽しみになってきました。

4巻を待ちましょう。



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