女子高生に殺されたい 最終巻までの感想~主人公以外は善人でした

人間の様々なな異常心理を題材に、恋愛、友情などを描いたサスペンス展開の作品です。

女子高生に殺された

2巻完結ながら、登場人物の原体験や複数の関係性が終盤に紐解かれていき、最後はやや救いがありつつも、更なる悲劇の予感をほのめかす終わり方が秀逸でした。

この手の作品は好き嫌いがはっきりわかれそうです。

僕はもの凄く好きな派です。

異常心理やサスペンスと聞いて引き気味となった方。

グロテスクな描写は控えめなので、ご安心を。


さほど多くない登場人物の多くが皆、何かしら心に問題を抱えています。

主人公の東山春人は高校教師で34歳。やさしく生徒からも人気のある教師ですが、 オートアサシノフィリアという、自分が殺されることに性的興奮を覚える性的嗜好の持ち主です。

春人が担任を務めるクラスには、佐々木真帆というこれまた幼少期の事件による多重人格者と、アスペルガー症候群をもち他人とうまくコミュニケーションすることができない後藤 あおいという生徒がいます。

真帆とあおいは親友です。

春人は真帆に殺されたいという思いを抱いており、これを現実のものとすべく、入念な計画を立てるのです。

一方の真帆は一見優しい春人に恋心をいだいていくのです。

別々の想いを抱いた二人が少しずつ距離を縮めていく展開はじわじわと心にゆさぶりをかけてきます。

そして本作品の悲劇を未然に防ぐ重要な役割を担う人物として、春人の大学生時代の恋人、深川 五月という女性がいます。

彼女は春人が務める学校のスクールカウンセラーとして赴任してくるのです。

この理由も後々明かされます。


最終巻のクライマックスへとこれら登場人物の行動動機が絡み合いつつ、すべてつながっていく展開をぜひとも味わってみてください。



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