ついに親子は対決へ! 血の轍 4巻の感想

3巻までの感想はこちら

血の轍4

母親である静子の支配、偏愛に苦しめられている中学生の静一

いわゆるこの毒親問題をテーマに、この親子の心情を精緻な筆致で描いたダークトーンの作品です。

この4巻ではついに静一に恋心をいだくクラスメイトの由依子と静子が対決します。


これまで彼女と母親との間で心が揺れていた静一はついに決断。由依子に告白し、二人で下校時に密会するようになります。

母親は息子の帰宅が遅いこと、ほのかに漂うよい香りに疑いをいだき始めます。

そして密会の場に突如現れる静子。

精一はここで驚くべき行動にでるのです。

4巻はクライマックスを迎えて終わります。


静子はアドラー心理学が説くところの課題の分離が全くできていないですね。

親子といえ人格は全く別です。

静子と静一は横の関係ではなく、完全に縦の関係になっています。

自分の自由を奪われた静一はうまく話せなくなるという身体症状まで引き起こしています。

何度も登場する静一の大きく口を開けたコマ表現は、このことを読者にまざまざと突き付けていますね。

そして由依子という静一の課題に対して躊躇なく介入し、まだ中学生の二人を苦しめています。

全てのコマは静一の視点で描かれており、苦しみ、葛藤、愛、恐怖などが入り乱れた感情がじわじわと伝わってきます。


性別は異なりますが僕も親なので、静子を反面教師としてこの先も読み進めていきます。



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