魃鬼(ばっき)2巻最終話までの感想~結末はブラック企業と同じでした 

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2018/4/23に発売された2巻で完結した本作品。(※1巻のあらすじと感想はこちら

昭和63年、四国の小さな村、鬼釜村を舞台に、古くからの因習を信じ切った村社会の狂気を描いた作品。

結末はというと、やはり主人公の幼馴染の少女が生贄となり、無残な死を遂げます。わかったのは村社会の狂気は一人の男の幻想に基づくものだったということ。


一番怖いのは、人間。


「畏怖 咽び家」公式サイト より引用


オバケンのサイトにも書かれてあるこの真実を見せつけて物語は終焉を迎えます。

一見、表面的には現代社会とは無縁の非科学的な昔話のようです。

しかしこれと同じことは僕たちの身の周りにも頻繁に起こっていますね。

正しいという根拠もなく、凝り固まった一つの考え方に集団が帰依してしまい、そこから人の不幸が生まれるという展開のことです。

我慢して生きていくのが美徳という考え方を刷り込む学校教育。

ブラック企業での過労死。

会社には朝同じ時間に一斉に集まって仕事をするのが規律というもの。

就職した会社は定年まで勤めあげるのが普通という考え方。

入社して3年以内に転職するのは忍耐力がない証拠。

転職は35歳までが限界。

好きになった「異性」と30歳前後に結婚して子供を育てて一人前。

マイホームやマイカーを持てることが幸せの第一歩。

子供は親のいうことに従うべき。


怖いのはこうした考え方はいつの間にか、人間の無意識に刷り込まれ、自分でも気づかないうちにあらゆる行動を支配してしまっているということです。

この無意識の抑制により、自分の能力のほんの一部分しか使えていないと思うことがよくあります。

呪縛から逃れて、新たなチャレンジをすると見えてくる世界は広大です。


この2巻で完結した漫画を読んでこんな想いをめぐらしました。



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著者の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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