血の轍 3巻の感想~怖さマックスの静子の心の闇の背景とは

1巻から読み続けていますが、3巻最後に静子の怖さがマックスに達しましたね。。

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※1巻、2巻の感想はこちらから。

怖さマックスの静子の行動とその背景



自分を殺してと、聖一の両手を自分の首元へ誘導。

当然聖一はそんなことできない。

すると聖子がとった行動は・・・。


聖子は聖一のことを愛するあまり、過剰に支配したい欲求があることは2巻まででわかっていましたが、この3巻では新たな聖子の心の闇が垣間見られます。



全部消したい。あなたも聖一も。私も全部。何の価値もない。・・・聖一がいなければ、私はとっとと消えてた。

私はひとりぼっち。聖一が生まれてから、ずーっとひとりぼっち。

許せない... パパが大事なのは、結局あの人達なんね。私達のことなんかどうでもいいんね...

漫画「血の轍」3巻より引用




これらの聖子のセリフやその表情からわかることは何でしょう。

聖子の息子への支配欲の要因がどうやら、自分の満たされない心の空虚感にあることがわかります。

そしてその空虚感の背景に夫の存在が関わっているようです。

仕事第一で家庭をあまり顧みない夫。。押見先生のことですから、更に奥深い背景があるような気がします。

聖子が結婚する前の生い立ちにまでさかのぼって、その満たされない心の更なる要因が描かれていくのでしょうか。

毒親、静子の犠牲となる聖一らの姿が痛々しい



自分の意思をお母さんに伝えると、嫌われてしまうかもしれない。でもお母さんは好きだ。お母さんが悪いんじゃない。

こうした葛藤を抱えてしまった聖一はどもりでうまく話すことができなくなります。

学校の友達には当然いじめられ、心配したガールフレンドの由依子が静子との関係を心配して声をかけても、本当のことを言えません。

身体症状は「どもり」だけでなく、吐き気にもつながっていきます。

病院で未だ意識がはっきりしない従兄弟のしげるの姿といい、不快感を催してしまう描写です。

この漫画から何を受け止めるか



人の満たされない渇望は、大抵その人の脳に蓄積された経験の束の何かと結びついて、執着となって現れますね。

静子の場合は母親ということもあり、一番身近なである聖一が犠牲になったわけですが、人によっては性的対象、物欲、ギャンブル、アルコールなどに向かうことも多いですよね。


こんな時代なので、心と身体のケアを日々怠らないようにしたいものです。

その後発売された4巻の感想はこちら



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