GANMA! リセット・ゲームの感想~CUBEやメイズ・ランナーを彷彿とさせる世界観で何を思うか

大まかなあらすじ



気づいたら無味乾燥した何もない閉鎖空間の中にいることに気付いた少年・少女。

脱出しようと試みますが、生き物のように閉鎖屈間が動き、見えないルールの中で命の危険に遭遇していきます。

動く閉鎖空間からは時折新たな人物が現れます。

誰が真実を述べ、誰が味方なのか、疑心暗鬼になっていく中、この閉鎖空間に飲み込まれて死亡する人も出ていきます。

予想できない展開の中で、時折暗号のような記号が閉鎖空間から提示されます。

その謎の解釈で少年少女たちは意見がぶつかっていきます。

意見をぶつけ合う中で描かれる各キャラクターのバックストーリーも面白いです。

お互い知らなかった心の内が明かされます。

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感想〜二つの視点



ネット上ではやれパクリだというコメントも見られますが、そもそも創作物は自分の脳内に蓄積されたアイデアの組み合わせから成り立っているものなので、程度と解釈問題でしかないと思うしだいです。

ある意味、創作物は全てパクリといえばパクリですから。

それよりも読み進めていく中で、楽しみや癒しを感じ取れるかどうか、何らかの気づきを得られるかどうかが重要ですね。

この作品を僕が感じたことは二つです。

一つはこの謎が謎を呼ぶ展開のハラハラ感が純粋に楽しいというものです。

閉鎖空間の謎、次から次へと現れる登場人物の経緯の謎、お互い初顔合わせとなる少年少女たちのやり取りは読んでいて面白いです。

二つ目はこの閉鎖空間のメタファーとして意味合いです。

例えば閉鎖空間から提示された一杯の水で考えてみましょう。

皆喉が渇いているわけです。

自分が飲めば自分は癒されますが、他の人は脱水症状を起こすかもしれません。

水に毒が入っていて死ぬかもしれません。

危険なのでそのまま放置する選択もあります。

閉鎖空間からのメッセージなので、何らかの反応をしないとよからぬ展開が待ち受けていることも多いに予想されます。

未来はわからないもの。

その中で皆でどういう選択をするか。

選択するためにどういう意思決定のプロセスをとるのか。

多数決なのか、全員納得するまで議論するのか、誰かが独断で決めるのか、わからないからサイコロにまかすのか。

思えばこのような選択のプロセスは緊迫度の違いこそあれ、毎日の生活、仕事の中で生じていることです。

複数のトレードオフとなる選択肢の中でどう行動すべきか。


このようなテーマとメッセージを改めて噛み締めたしだいです。



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