リメンバー・ミーは視聴時ボロ泣き、その後振り返ると印象が変わる 

先月日本でも公開され各所で絶賛されている本作品。

リメンバーミー

最近映画館に行く機会がとれなかったため、ようやく観ることができました。

話題作なので、概要紹介は省略させていただき、視聴時に感じたこと、その後振り返って印象が変わった点のみここに書きます。

視聴時特に心を動かされたシーン



ヘクターの曲(リメンバー・ミー)を現生に戻ったミゲルから聴かされ、ココがヘクターを思い出して笑顔を取り戻したシーン



泣ける作品の鉄則通り、人から人への想いが苦難の時空間を乗り越えて伝わった瞬間です。

満面の笑みを浮かべるココの表情の動きを作り出すCGの技術にも感服しました。

このシーンで自然と流れ出てきた涙の量は、昨年一番泣かせされた映画「君の膵臓をたべたい」以上でしたね。



階層と奥行、色彩が美しい死者の国の映像美



後からわかりましたがモデルは下記のグアナファトという町。ピクサーのクリエイターのイマジネーションが加わって圧巻の光景でした。

まさに有無を言わさぬ「美」として価値です。




オレンジ色のマリーゴールドの葉の舞いの美しさ



もう一つの美がこちら。

科学で捉えた葉の舞う動きに、あの世からこの世に許しを伝える象徴としての葉の動きがミックスされ、特別な美しさを醸し出していました。

宙を舞ながら光り輝くオレンジ色は、生者の国と死者の国を行き来しながら決して失われない人の愛を表しているかのようです。



鑑賞後、映画のメッセージを改めて考えて思ったこと



家族愛というテーマ



「家族愛」がメインテーマであることは言わずもがなです。

世代をまたぐ家族愛が大事だということに真っ向から反対する人はほとんでいないしょう。

しかしです。

現実を振り返ると、家族関係ってこのような理想論で片付けられない多面的な問題が内在しているわけです。

この映画でも自分の夢である音楽をやることと家族の伝統を守ることの葛藤が描かれていますが、現実はそんな次元ではないのです。

もっともっと複雑。

性格や価値観の違い、嫉妬、支配と依存、育児、役割分担、嫁と姑などなど。

視聴中は物凄く感動がわきおごってくるのは事実なんですが、現実に目を向けると問題解決にはなっていないというジレンマ。

逆にこうした家族の複雑さを描けば感動するかというと、そういうわけでもないという難しさがあります。

メキシコ文化(異文化)へのリスペクト



最近のディズニー映画はホットな社会的イシューを直接的又は間接的に描いて、メッセージを投げかけています。

本作品もトランプ政権とヒスパニック系移民という社会的イシューを念頭に製作されたの明らかですね。

貿易と雇用問題、麻薬や強姦などの犯罪の問題、分裂する政権支持層の問題。

こちらも家族のテーマと同様、死者の日というメキシコ文化をリスペクトしてフィーチャーはしていますが、理想像の提示以上のことは描かれていないわけです。


こうしてみると、感動のメカニズムとは意外とシンプルな法則に基づくもので、理性的な判断とはあまりシンクロしていない世界だと思えてきます。



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著者の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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