夜の世界は美しい 3巻~最終話まで:紅というメタファーと作品メッセージとは

2018/4/19に単行本3巻が発売された「夜の世界は美しい」。

※2巻までのあらすじ、感想はこちら

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3巻最終場面で夜の世界を牛耳る紅の正体が明らかになり、なぜタコやワニと人の合いの子のような生き物が夜の世界にいるのかがわかります。

更に3巻以降第43話(最終話)まで、漫画アプリ「マンガワン」で一気に読み進めました。

やはりこの夜の世界は、17歳のさおりが一人前に成長するとともに、兄と姉妹3人の絆を取り戻すための舞台だったわけです。

夜の世界を牛耳る巨大な唇の形をした紅は、表面的にはラスボス的な敵としての立ち位置です。

紅というメタファー



同時に実は人間の心の多面性のメタファーともいえるでしょう。

この紅、心が病んだ人間を夜の世界に誘い込んで自分の身体の養分として吸収するとともに、そのクローンを作りだして夜の世界のキャバクラで働かせて貢がせていたのです。

人の心には魔物がすんでいるので、うまく手なずけていないと飲み込まれて、いつの間にかあらぬ方向に突っ走ってしまいます。

しかも自分が魔物に飲み込まれていることにさえ気づかないのです。

日々報道される不倫、セクハラ、薬物、汚職、窃盗、殺人、戦争などの事件が絶えないわけです。

よくない出来事は気づきを与えてくれる



人生において、自分のまわりで起こるよくない出来事には必ず自分の内にその原因があり、何かを気づかせてくれているのだと思います。

この漫画で、悟とさおりが夜の世界に落ちてしまったことには、二人の関係性を見直し家族の絆をとり戻るための試練だったわけです。

「人生の不幸な出来事は自分自身の捉え方しだい」


こんなメッセージが聞こえてきます。



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