選択のトキ2巻最新話~心理学的非対称性のメッセージ、新キャラのからみが面白い

1巻の感想はこちらから。

2巻では話が一気に斜めの方向に進展していきます。

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光晴に想いを寄せる安達。それを知りながら、自分は光晴の恋人だと安達に嘘をつくトキ

安達が光晴の彼女になることで自分と遊べなくなるのは嫌だったからです。

しかし、友達と恋人にはそれぞれの役割があり、両方大事との言葉を萩先生から聞きます。一人で両方の役割は変えられないことも。

トキは光晴の友達になる決心をして、安達に嘘をついたことを誤ります。

その後話は2巻で登場する新キャラ中心に進みます。

動物などを異星人に密売する新たな異星人の敵キャラ、バルク。人間の女性(三原)と結婚したカーマイン星のイケメンキャラ、ヒルキ。その間に生まれたおたまじゃくしのような子供、ぶーちゃんが登場します。

それぞれのサブストーリーが絡み合いながら進み、一度は行方不明になったぶーちゃんを取り戻すと、おたまじゃくしのような姿から人間の赤ん坊の姿に変化するという心温まる展開。

2巻最後はトキの身体の異変が伝えられ、3巻の不穏な展開を予感させます。

さて、この作品に登場する人物は皆、心に寂しさ、自己肯定感が低めで人恋しさの想いを抱えていますね。

そしてその寂しさをうまく人に伝えられないでいます。

しかしあるきっかけを通して他の人と心の交流をはかっていくことができるようになります。

そう、2巻までですがこの作品のテーマは現代人の心の寂しさ、その背景にある自信のなさ、そしてそうした人達の他人との交流を通した成長にあるのだと推察されます。

萩先生のこの言葉からもそう推察されます。


嫌でも気づかされるんですよ 男女の違いに 体つき 力 考え方 他にも それらを早いうちから触れてお互いが理解しようとする事は良い経験になると私は思います

選択のトキ 2巻より引用


トキというまだ男性でも女性でもない異星人を通して、異質なものとも心を開けば交流できるんだよというメッセージが浮かんできます。

ここに興味深い動画あります。



ここで語られているのは心理学的非対称性という概念です。

自分のことは自分の心が知っています。悩みや苦しみ、劣等感、自信のなさ。

周りの人は生き生きとして幸せそうだ。様々な才能にも恵まれているように思う。

それに比べて自分はなんと劣っていて不幸なのかと。

しかし客観的にはこれは真実ではないのです。他人の心の中は自分から見えている断片的な情報からしか見ていないのですから。

誰しもあなたと同じようなに孤独であり劣等感をもっているのです。

それを理解するために必要なのは一歩踏み出して相手の心と交流してみることです。


この漫画「選択のトキ」のテーマはこの「心理学的非対称性」にあるのではと思えてきます。



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