リアルの世界でもバーチャルな世界でも人を魅了する猫とネコノミクス現象の数々

まずは興味深い事実確認からです。

ネコノミクス」とは、2015年2月5日に関西大学名誉教授・宮本勝浩氏が発表したレポート「ネコノミクスの経済効果」でその経済効果をアベノミクスになぞらえ、2兆3162億円(2015年)と試算したことから広まった造語です。

直接効果としては1兆円強の飼育市場の他、グッズ・本・映像などの猫コンテンツ市場30億円、観光などが40億円です。その他は原材料や関連産業従業者所得増などの波及効果として試算されています。

2017年9月の調査結果をまとめた「全国犬猫飼育実態調査」によれば、1994年の調査開始以来、初めて日本で猫の飼育数(952万頭)が犬の数(892万頭)を上回りました(2017年10月現在)。2010年以降のそれぞれの飼育頭数推移は下図の通りです。



調査結果をみると、犬の飼育阻害要因として、「十分に世話ができないから」、「お金がかかるから」がトップ2となっており、高齢化・単身化・不況といった現在の日本の社会情勢がみえてきます。

猫は散歩がいらず、飼育費も犬より安くすむことが影響していると考えられます。

猫の飼育市場以外にも、猫ツーリズム(人口400人猫200匹の湯島への観光や猫との旅行)、猫ヨガ(猫と触れ合いつつ、猫の仕草のようなポーズでヨガを楽しむとともに、保護猫と里親のマッチングの場にもなる)など、「猫」まわりで幅広いビジネスの展開が見られるのも興味深いです。



ビジネス以外でみても、2017年1月の大学センター試験の英語問題文では、朝起きると猫の姿になっていた話が掲載され、「猫の名は。」だよねということで話題になりました。


一方、バーチャルな世界でも「ねこあつめ」というスマホアプリが2017年末までに累計2千百万ダウンロードを記録、インスタグラムを見ればハッシュタグ”#猫”は1900万(2017年日本で第1位)を数え、”#犬”の2倍にまで膨らんでいます。




ニャンスタグラマー(愛猫の写真をインスタグラムにアップし、多くのフォロワーを集めている人)なる言葉も登場しました。

そして今、テクノロジーやビジネスモデルの領域で最も熱いブロックチェーンの世界でも、Dappsゲームとして最初に人気化したのは仮想の猫の交配・売買を楽しむ”クリプトキティーズでしたね。


なんと2017/12/7に1匹253ETH(日本円で約1200万円)で取引されています。

CryptiKittiesSalesTop10.png



人間のようにその日の気分によってイライラしたり、落ち込んだりせず、いつみても気分が一定に見える猫。

かといって犬のように忠実にこちらに反応してくれるわけでもなく、”Going My Way”です。


これまで信じられてきた考え方や規範が幻想に過ぎないとわかり、閉塞感漂う空気の中で向かうべき方向性を模索している世の中だからこそ、こんな猫に癒される人が増えているのでしょうか。

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