「蝉丸残日録」2巻最終回ネタバレ〜ある日蝉になった男の会社生活 

ある朝、鏡を見たら、頭が蝉になっていた蝉丸というビジネスマンが繰り広げる会社生活の物語である。

いやー、シュールな味わいだ。

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面白みは、7日間しか生きれない蝉という存在におかれてしまった自意識と周囲からの映り方を常に気にしてふるまう蝉丸の姿にある。

会社の仲間も、いつ死んでもおかしくない蝉になってしまった蝉丸を気遣って接する。

この二つの意識から発せられる表面上の言葉と、自分だけの心の本音が対となって展開するわけなのだが、これが「あるあるネタ」の宝庫でニヤリと共感できる点がこの漫画の面白さの根幹である。

また蝉の特性から、木ではなくオフィスの壁に張り付いたり、尖った口で思わずスマホに穴をあけてしまったりもする。

会社の仲間も個性的なキャラクターがそろっており、蝉丸とのからみの中で人間性が浮き彫りになり、心の声が笑いを誘う。ツンデレの女上司、見かけは体育会風で実は気弱なガリ勉男などは特に面白い。


2巻では死ぬどころか、蝉丸の背中からは羽が生え出し、スーパーヒーローとなって人々を助けていく展開となる。そしてその貢献が評価され社長ににも直接褒められ、会社の同僚からお疲れ様会を開いてもらう。そして人生を振り返り涙を流す蝉丸だったが、帰り道飛んで帰ろうとしたところ、肝心の羽根が動かずビルの谷間に落ちてゆくという"オチ"の展開になるのだ。

蝉人間という設定と心理描写のブレンドが秀逸。笑いを誘う超オススメ漫画だ。



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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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