創世のタイガ2巻の感想~主人公の生き方からみえる現代人への強烈なメッセージとは?

2018/1/23に2巻が発売されました。

ちょうど最近「サピエンス全史」( ビジネス書大賞2017大賞 受賞作品)を読んでいたので、妙に二つの作品(漫画とビジネス書)がシンクロし、楽しめました。

(※1巻のあらすじと感想はこちら

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「サピエンス 全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリはこういっています。

人は時代の新しい技術を開発し、文明を築きあげてきましたが、必ずしもそれは幸福につながってはいないのではないか。人類は、地上を支配する力を手に入れるのは上手だが、手に入れた力を幸福に変換するのは苦手だと。

漫画「創世のタイガ」の主人公タイガは原始社会にタイムスリップする以前の現実世界では、大学生としては自分探しに彷徨うさえない男で、本人としても幸福とは言いがたい状態でした。

ところが原始社会にタイムスリップ後は、猛獣とネアンデルタール人が近くに生活し、命を落とす危険と紙一重の世界で生き延びるために、率先して勇気ある行動をとっていきます。

大型動物やネアンデルタール人に仲間が襲われると、自ら体をはって危機を救っていきます。

このタイガの姿は上記著者の主張と合致する内容ですね。

著者はインタビューでこう記しています。


狩猟採集民として生きるということは、ありとあらゆることを独力ですることを意味します。自然の中から食べ物を見つけだすことも、目的地までの道を選ぶのも、服や道具を作るのも、夜を過ごす場所を確保するのも、すべて一人でできなければなりません。対照的に、私たち現代人は、巨大な分業ネットワークの一部になっており、たいていの人は、一つのことしかできません。 個人のレベルでは、私の知識量は、狩猟採集民とくらべて、はるかに少ないのです。


COURRIER記事2016/9/30より引用

タイガ以外の仲間もそれぞれの強みを活かして原始社会で生きのびていくことに貢献し、生き生きとしています。

自分たちの都合にいいように世界を作り替えてきた現代人とは対照的に、 与えられた環境に自分たちを適応させているのです。


「タイムスリップ×サバイバル」というジャンル論で片付けられてしまいそうなところもあるこの漫画ですが、文明の進化とともに豊かで幸福を手にしているかのような錯覚に陥っている僕たち現代人に、人生の幸福とは何かを考えなさいと訴えているように思えてきました。

※その後発売された3巻のあらすじと感想はこちら





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