「music study project ボカロで覚える中学歴史」の斬新さ 

年間1万部売れればヒットと言われる参考書の中で、発売3カ月で累計24万部(理科との2冊)という異例のヒットとなっているのがこのボカロPV×参考書という意表を突いた企画本である。 



ボカロPVは、ダウンロードした指定の無料アプリで参考書内のマーカーを読み込むか、参考書付属のCDで視聴できる仕掛けになっている。

参考書のデザインといい、各楽曲PVといい、非常に手間暇かけて作られており、クオリティが高い。

日本史の年代ごと、全10曲のPVがおさめられており、それぞれ、著名なボカロP(音声合成ソフトのVOCALOIDの楽曲を作る人)、絵師、動画師が制作協力し、それぞれの持ち味を活かしたオリジナル曲又は替え歌を提供している。CDにはカラオケバージョンまで収録するという手の凝りようである。

1曲目はあの「千本桜」の替え歌、「千本桜 日本歴史Ver.」となっており、編曲を”銀河方面P”、イラストは”ちほ”が担当している。

歌詞を口ずさむと歴史の重要単語や年代、流れが頭に入ってくるように作られていることに加え、映像や歌詞の世界観がボカロ的に作られているため、今時の中学生の共感しやすく、これをきっかけに歴史が好きになっていくようにデザインされている。

この世界観による子供の心への刷り込み効果が最も優れた点ではないかと思われる。嫌いなものは覚えろといっても非常に効率が悪いものである。

しかし、おそらくボカロを知らないおじさん世代からみたら、全く理解できないふざけた代物に見えるだろう。このあたりの感性のアップデートは今後も怠りたくないものである。

抜粋すると、こんな感じ。私の中学生の娘もとても気にいって聴き入っていたので、ボカロ世代にはどんぴしゃなのであろう。

※4曲目「源☆平サムライウォーズ」より
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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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