血の轍 2巻~更にエスカレートする美しくも怖い母親にあなたは何を思うか? 

衝撃的な1巻に続き、年末に2巻が発売されていたのを知り、正月早々即購入しました。

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子供にとって親との関係は後の人生にも多大な影響を及ぼすことは誰しも経験上わかることだと思います。そういう意味で、激愛するあまり過剰にまで息子の言動や息子の交友関係に介入してくる美しくも不気味な母親像を描いたこの作品は、誰にとっても心に大きな衝撃をもたらす作品といっていいでしょう。

僕の実の母親は20代の時に病気で亡くなっていますが、思い返すとやさしい母親像とともに自分の心に必要以上に介入してくるうとましい母親像が混在しているのがわかります。

思春期を迎えると子供は自我が発達してくるので、その変化に合わせて親も接し方を調整しないといけないです。しかし現実的にはこのバランス感覚が難しく、子供にとって自分のよかれを押し付けてしまうことが多いんですよね。しかもそのことに親自身が自覚できていない場合も多いという。。

この時期の親子の関係性はやっかいなことに、その後子供が成人してからも様々な局面で影響を及ぼしてきますからね。

僕は父親で子供は中学生の娘なのでこの作品とは親子関係が異なるのですが、愛しているがゆえに子供を支配しないようにいかに自立をうながしていくかは今まさに重大なテーマです。

さて、作品の内容に話を進めましょう。

1巻では息子(静一)を過保護呼ばわりしてちゃかす従兄弟のしげる静子の毒刃によりとんでもないことになりました。(1巻についての感想、考察はこちらの記事に記載しています。)

この2巻では病院に運ばれ一命はとりとめたしげると、その後の警察による事情聴取の様子が描かれています。

静一の心に重圧をかける静子。

真実を言うべきか、とんでもないことをしでかしたとはいえ自分の母親である静子を守るべきかで葛藤する静一。心に動きが手に取るように伝わり、こちらの心臓の高鳴りも禁じ得ません。

静子と静一の一コマ一コマの表情がインパクト絶大です。台詞のない目のフォーカスしたコマがかなりあります。

2巻の後半、第12話「来訪者2」からは、静子の第二のターゲットとなる静一のクラスメート、由依子が登場します。

静子とともにこの由依子も美人で魅力的な女性として描かれています。

由依子は一人留守番をしていた静一の家を訪れ、手紙を渡します。そこへ運悪く静子が帰ってきてしまいます。。

そうなると何が起こるか想像がつきますね。

今度は嫉妬心がテーマとなります。

静子にとって由依子は邪魔な存在であり、愛の告白が書かれたその手紙は存在してはならないものです。

またしても心が大きく揺さぶられる静一。目を見開き大きく口を開け吃音を発する。

親子で涙を流しベッドの上で抱きしめ合う母子。。

やばいです。


3巻以降はこの由依子との関係が更に描かれていくのか、はたまた更なる静子の標的が登場するのか。続きを読まずにはいられません。



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著者の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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