”来世は他人がいい” 〜東西極道の孫同士の意表をつくやり取りとサスペンス的展開が面白い! 

アフタヌーンで8月から連載されている極道の孫同士のやり取りが魅力の漫画。

11月にコミック単行本一巻が発売されたということで、早速Kindleで購入しました。

暴力団という世界が舞台で組長の孫二人のキャラがかなり変わっている上に、二人の絡みが魅力的な作品です。

201712012303381cc.jpg

ネタバレ含むあらすじ



大阪の暴力団組長、染井蓮二。その孫娘の吉乃、17歳。

東京の暴力団組長、深山一家、深山萼総長。その孫息子、深山霧島。こちらも17歳。

この東西両巨頭が兄弟盃を交わし、両孫同士が結婚秒読みとマスコミに報道される。

蓮二が男友達のいない吉乃のためにと無断で霧島に話をつけてリークしたことによるものだった。

しかも東京の深山の家で同居する話にまでなっている。

あまりの急展開に抵抗する吉乃だが、数か月後、結局東京に行くことになる。

実際の霧島は好青年で非常にやさしい男だった。東京での生活は至れり尽くせりで離れの部屋まで用意され、快適なものだった。

吉乃は霧島と同じ高校に通うことにことになる。

ヤクザの孫の霧島は美男子といことで周りの女子生徒から距離をおかれつつも注目される存在だった。

その霧島と同じ車に乗っていたところを同級生に目撃された吉乃は、他の女子生徒から注目されてしまう。

ある日買い物に出かけた霧島と吉乃。

吉乃はお金を下ろしに一人になったところを通りがかりの男数人にナンパされ、連れ去られそうになってしまう。

しかしそれを目撃した霧島は、この男たちをいとも簡単に殴り倒してしまう。それも必要以上に殴り、相手は血だらけに。

倒れた相手に吉乃に近づかないよう警告する。報復にきたら親族もろとも皆殺しにすると念を押す。

霧島が汚れた上着を脱ぐと背中には大きな刺青。刺青自体には慣れていた吉乃だったが、何とも言えない恐怖を霧島に感じた。

霧島が差し伸べる手を払ってしまう吉乃。

この行動に霧島はついに本音をもらす。

この男、究極のマゾ体質だった。染井組の孫娘ということで超ワガママな女であるとこを期待し、めちゃくちゃに振り回されたいと思っていたのだ。

それに対してあまりに普通過ぎる吉乃に数ヶ月で飽きてしまったと。今のままでは全く価値がないから取り柄である顔と身体で稼いできてくれと言う。嫌なら大阪に帰っていいとも言う。

衝撃を受ける吉乃。悩んだ末、蓮二に事情を話すと、逆に惚れさせてから復讐しろ、それまでは帰ってくるなといわれる。

吉乃は結局東京に残り、なんと自分の臓器(腎臓)を売って金に換え、霧島に渡す。

この吉乃の行動に霧島は反射的に歓喜し、吉乃に惚れてしまうのだった。今度は霧島は吉乃をつけ回す。

そんな中で霧島の祖父から二人は呼び出しを受ける。急用で来られなくなった祖父に代わって現れたのは組のというスキンヘッドの男。

赤座興行会長の娘が行方不明となり、危ないので吉乃は霧島と常に行動を共にしろという指示だった。

吉乃は親戚関係を結んだばかりの染井組組長の孫娘。預かっている吉乃の身に何かあれば大変なことになるからだ。

霧島はそんな指示もなんのその。吉乃とともに外食に出掛ける。

そこで深山総長は自分の実祖父の兄であることを打ち明ける。何でも12歳の時に深山総長のところに押しかけて今に至るという。

そんな折、赤座興行の組員一人が死体で発見されたという。

平然としている霧島。

ますますこの男のことが理解できなくなる吉乃だった。

感想



この極道の家系の各キャラクターがなかなかいそうにないタイプばかり。

更にそれぞれが絡み合うことで化学反応が起こっています。

このやり取りが想定を超えており、ストーリーを急展開させていくところが面白いです。

一巻最後では行方不明者と死人が登場し、何やらサスペンスのような展開が見え隠れしています。

この意表性がこの漫画の最大の魅力です。


極道モノということになっていますが、絵のタッチが柔らかいため、すっと入っていけるのがまたいいところです。

心の緊張をすっと取り除いてくれるお菓子やぬいぐるみのような作品に感じられました。





著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

こちらからフォロー、継続購読していただけたら、嬉しいです。


follow us in feedly

Comment

Add your comment