ジワジワと恐怖が迫る魃鬼(ばっき)のあらすじと感想 

アフタヌーンコミックスで、初連載中の下川咲さんという漫画家の作品です。

単行本一巻が9/22に発売されましたので、読んでみました。ジワジワくる作品です。

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あらすじ



舞台は昭和63年という時代の変わり目にある四国の小さな村、鬼釜村。

祖父が亡くなったことをうけ、祖父の古い実家のあるこの四国の村に母親と双子の妹たち(春菜と日菜)とともに引っ越すことになった高校3年生の辻村修介が主人公。父は幼い頃他界している。

四国での生活は10年ぶり。

修介は外に出ると、春(男)、千種(女)という幼馴染に偶然出会う。

二人とも何やら影ある人として登場。

春によれば、この村は2年後にダムの建設のため、水没する運命にあるという。また、村のとある階段の先に立ち入り禁止の区域があるという。

しかし禁止されると好奇心から足を踏み入れたくなってしまうのが人間の性。

修介と春菜か階段の先にある原生林を更に奥へと進むと、そこには中から唸り声のような音がする大きな洞穴があった。

しかも、何か曰く付きのようで護符が洞穴にかけられている。

その時である。

洞穴内部からの突風が二人を吹き飛ばす。その時、咄嗟に修介は護符の付いている縄にしがみつき、図らずも護符を一枚剥がしてしまった。

このことが後の悲劇につながり、物語が大きく動き出すのだ。

春の誘いで修介、日菜の3人は川へ釣りに行く。その間寝ていた春菜は起きると、3人を探しに家を後にしたあと、行方不明になってしまうのだ。

その後、修介は、春菜が人の姿をした鬼ともいえる「蕪木」に殺害されたと千種から聞かされる。

この村は何百年も前からこの鬼の祟りに支配されているという。村の神、魃鬼様とは日照りの鬼と言われ、然るべき祀り方をしないと村に災いをもたらすと信じられているというのだ。

そして村によくないことが起こると、娘を生贄として捧げる風習が続いている。

この儀式を執り行うのが蕪木家(春)であり、儀式の場が先の洞窟だという。

千種の家族もこうして生贄として殺されたという。そして今年の生贄として予定されているのはなんと、千種。


1巻ははここで終わります。この先、不気味な恐怖の展開が予想されますね。


感想と考察



このような日本の地方にあるおぞましい風習が祟りをもたらす展開は「ひぐらしのなく頃に」を彷彿させますね。

調べると日本にも世界各地にも、本当に多種多様な奇怪な風習があることがわかります。

この漫画で描かれている世界はあながちフィクションとは言えない気がします。

畏怖の対象を絵や言い伝えとして残したものが妖怪であり、それを克服しようとする行為がこういった奇怪な風習ともいえそうです。

人の心が生み出す不安をどうやって克服するか。

形は変われど、人類は今でもこの課題にもがき続けている存在といえますね。



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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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