若者も中年も孤独を深める日本人〜次世代コミュニティを作らないとね 


若者の居場所はどこに?



若者の6割以上「インターネット空間が自分の居場所」 内閣府調査で明らかに
(HUFFPOST 2017/6/15)

この見出しや記事だけよむと、ネットこそ若者が心安らぐ居場所であり、もはや学校、職場、地域は心通わす場所ではなくなってしまっというような実態に読めてしまいます。

記事本文の下記記述は調査結果そのもので事実のようです。



「自分の部屋」「家庭」「学校」「職場」「地域(現在住んでいる場所やそこにある施設など)」「インターネット」のそれぞれについて、自分の居場所と思うか思わないかを回答させたところ、「インターネット」を居場所と感じる若者は62.1%にのぼり、「学校」「職場」「地域」を上回る結果となった。



HUFFPOST 2017/6/15より引用

しかし、この記事の元となっている内閣府の調査の別の設問の回答結果をみると、実態は少し違うことがわかります。

こちらに上記5つの場所ごとに他者とのつながり方をきいた設問の回答集計結果があります。

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ここからわかるのは、先の設問で62.1%の若者が自分の居場所ととらえているインターネット上の知人は、実は地域に次いで希薄な人間関係しか築けていないということですね。

更にこのインターネットでのつながりの特性についての設問の回答結果がこちらです。

2017090914462514e.png

手軽につながることができ、わずらわしくないものの、気持ちが伝わりにくいという特徴です。

これらの設問回答結果を総合してわかるのは、学校や職場という公の場でどこか自分らしさを出しきれず違和感を感じ、インターネットの中の薄い関係性の中で紛らわしている若者ということでしょうか。

まあ、これは若者に限ったことでもない気がします。

視覚情報中心のインターネットでは人間関係が希薄になるのはある意味当然ですし。

中年の人間関係はどうなのか



では一方の中年の人間関係はどうなのでしょう。

こちらに中年の孤独をとりあげた二つの記事があります。

日本のオジサンが「世界一孤独」な根本原因
この国をむしばむ深刻な病とは?
(東洋経済オンライン 2017/4/4)

「独身で無職、孤独な中年」になってしまう人の共通点(日刊SPA 2017/5/31)

中年になると、孤独の傾向が強まるのは世界共通ですが、世界の中でも中年日本人の誰とも交わらない孤独な人の割合は非常に高いということです。

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中でも男性の孤独感が強い。調査対象の21ヶ国の中で断トツトップです。

先の若者調査調査では、居場所の数が多いほど、生活の充実感が増加している傾向にあることが書かれていました。

問題は居場所をつくれない環境に陥り、そこからますます孤独を深めてしまうことなのでしょう。


ではどうしたらいいのか



今までのコミュニティ論は、リアルとネット、様々なカテゴリーが対比して語られることがほとんどですが、今後はそれぞれのよさのあるこの二つの世界をどう融合していくかを考えないといけないでしょうね。

いきなりリアルの場で、知らない人同士が何のコンテキストも共有していないまま打ち解けるのは無理があり過ぎです。

かといってネットだけでは濃密な心を通わす関係を築くのは限界があり、ネットで知り合った人同士が、リアルでも会いましょうともっていくのも無理があり過ぎです。

手軽なネットを知り合う入り口としつつ、いかに心理的抵抗のない形でリアルの場で関係性を深める仕組みを地域ごとに作れるか。

これこそ高齢化、単身世帯化、孤独化が進む日本の社会に必要なインフラではないかと思うしだいです。

  • プライバシーを守る
  • わざとらしいことをしない
  • リアルの場で共通体験を繰り返す


このあたりが仕組みとして大事なポイントでないでしょうかね。

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十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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