ヴィレッジヴァンガードの現在と未来〜渋谷本店を訪れて 

渋谷の宇田川町にあったヴィレッジヴァンガードが今年3月、渋谷パルコパート1内の同店舗も8月初旬に閉店。

もう少し調べると、新宿、池袋、高田馬場でも今年になって閉店となっている模様。これだけ都心で閉店ラッシュが続いているところをもると、何か異変が起きているのに違いない。

そう思って株価推移を見ると、2003年のJASDAQ上場後、2006年がピークでその後10年に渡ってずっと下降傾向にあるんですね。

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数年前までは、遊べる本屋としてユニークなMD、陳列、POPでワクワク感を提供し、若い年代の人中心に人気がありました。

その後、イオンモールなどにも多数出店し、店を目にする機会は増えましたが、どこか新鮮さを失ってしまった感はあります。

決算書をみても、連結で14年、16年と営業赤字。17年の最新決算では前期9億円近い営業赤字出していた中南米の服と雑貨を扱うチチカカを売却したこともあり、なんとか営業黒字になった模様ですが、単体決算では減収減益が続いています。

ここ数年で起きた環境変化、つまり、スマホやSNSの普及、郊外や都心に多数できたライフスタイル提案型各種店舗などにより、相対的にヴィレヴァンの魅力、新鮮さが薄れていったように思います。

いくら店頭のユニークなPOPで目をひこうとしても、所詮本であればすぐにSNSで魅力が共有され、ネットで検索されて店に出かけなくても買えてしまいます。

ヴィレヴァンの店舗は狭いですし、商品アイテムも多くはありません。時間消費の楽しみにまでは至っていないように感じます。

本であれば、カフェもある蔦屋書店の方が居心地がいいですし、雑貨ならショッピングモールでも多数あり、ゆっくり過ごせます。

商品陳列からの発見感なら情熱価格のあるドンキホーテの方が楽しい気がします。

ヴィレッジヴァンガードならではのサブカルっぽさも、多店舗展開の中、店固有の独自性が感じられなくなったようにも。。

この状況を打開すべくヴィレヴァンが今後取り組んでいくことは、決算書をみると、店舗内での各種コラボによるイベント開催と書かれています。そこでSNSも使ってファンの育成を狙っているようです。


閉店ラッシュの中、新店として渋谷駅前109のすぐそばの地下に7月14日オープンした渋谷本店。

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ここに足を運んでみると、確かに店内奥にステージが!その時は何も催しが行われていませんでしたが、実際のイベント開催時はどのような風景になるのでしょうか。

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今後この店内イベント開催での集客を通した物販でどこまで業績回復できるか。

もう一つ目をひいたのは、セクシャル・ウェルネスを扱うブランドのTENGAの出店が中に設けられていたことです。そっちにいったのかと。これがどう影響していくか。。

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店内をみた感想としては、時間消費を促すためには店舗面積を広げ、カフェ併設などによりコミュニケーションを促し、空間そのものの体感価値を向上させる方向にもっていった方がいいいように思いましたが、さてさてどうなっていくでしょうか。



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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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