増田セバスチャン氏と映画「君の膵臓をたべたい」からみる、自信がもてない僕と君 

先日銀座のアップルストアから徒歩数分先にあるポーラミュージアムに足を運び、きゃりーぱみゅぱみゅの演出で有名な増田セバスチャン氏による展覧会「Point-Rhythm World -モネの小宇宙-」を見てきました。

同じ日、今話題の映画「君の膵臓をたべたい」を鑑賞しました。

たまたま同じ日に鑑賞したこの二つのものが、自分の中で妙にシンクロしました。

増田セバスチャン氏の世界



増田セバスチャン氏はこの展示会について次のように語っています。


「遠くから見る世界は、近づくと全く別の世界かもしれない。現代に生きる僕に、モネがそう語りかけているように感じます。その声が、今回の作品の出発点です」
「カワイイとは『現状の世界に合意しないぞ!迎合してないぞ!』という、若者なりの表現の一つ。僕が説明するカワイイとは、自分が心から好きな物だけを集めた小宇宙、誰も踏み込めない自分だけの世界です」


インタビュー記事や展示パネルの言葉より


増田セバスチャン氏のことは数年前、原宿につくった「KAWAII MONSTER CAFE」というカフェに足を運んで知っていましたが、今回の展示会を通して人となりに興味をもち、少し生い立ちを調べて見ました。

そして幼少期、母親から育児放棄にあい、学生時代は引きこもり生活を送っていたことなどを知りました。

この前提知識があると、この展示や彼の演出へとの見方も変わってきます。

今回の展示は、遠くから眺めるとこのように美しく、心癒される空間となっています。

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しかし近づいてミクロの視点で見ると、様々な色として映っていた一つ一つが、想像していなかった身近な物で構成されていたことに気づきます。

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映画「君の膵臓をたべたい」からのメッセージ



この映画を観て、上記の展示と重なった点というのは、二人の主人公それぞれの自分像が相手からは全く別に映っていたという点です。

主人公の「僕」は、人付き合いを煩わしいものと感じ、自分の世界だけで生きてきた人物像です。

自分としても、自信がもてていません。

しかし自分という存在から離れてみていた正反対のタイプである桜良からは、自分自身をもった人間として、ある種の憧れの存在として映っていたのです。

そしてそんな自分と正反対のタイプである桜良と親しくしていく中で、「僕」は自分を別の角度から見つめられるようになっていきました。

近過ぎる位置からは見えなくなってしまうものがある。

自分自身だけでなく、仕事の成果物に対しても、「資料を一晩寝かせて振りかえろ」とよく言われますね。

こちらの統計データにもあるように、日本人の若者は他国の人に比べ、自己肯定感が極度に低いという事実があります。

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出所:平成25年度我が国と諸外国の若者の意識に関する調査/13歳~29歳までの男女対象のネット調査(各国約1,000サンプル)

日本の社会経済環境、教育システムの問題などがよく取り上げられますが、個人個人の意識の角度を変えていくことで、自分自身への意識や社会への見方は違う風景に変わっていくはずです。

問題はそれをどんなきっかけで気付けるか。

先の展示を創った増田セバスチャン氏が引きこもりから自己表現に目覚めたきっかけは「書を捨てよ町へ出よう」という一冊の本だったと語っています。

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本以外にも、この映画のように人との出会いが人生の岐路となった話もよく聞きます。

全ては自分の心の中にはあるはずです。

しかし多くの人はその自分の心に気づいていないのです。



本記事のまとめ



自分に気がついていない自己をいかに認識するか。この禅問答な問いは、幾つになって自分に投げかけてみるべきでしょう。


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十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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