遊園地のジェットコースターとお化け屋敷~その共通性と差異、どっちが怖い? 

遊園地といえば、ファミリーや若者同士でのハレの日の最高に楽しい場所の代表選手。そして遊園地の2大定番アトラクションともいえるのがジェットコースターとお化け屋敷。

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この外見が全く異な二つが遊園地の定番アトラクションとなっていることには、何か理由がありそうです。そこでその共通性と違いを探ってみました。

まずは共通性です。

恐怖という感情



ジェットコースターで急降下する直前、普段の生活の中ではありえない高さに連れていかれると、恐怖の感情に包まれますよね。

また、時速100km前後という、これまた普段の生活の中ではありえない速度を全身で感じると、高さ同様に怖くなります。

この高さと速さに更に蛇行や回転などのひねりも加わることで、固有の身体的体験性が生まれ、瞬時の怖さが増幅されます。

一方、お化け屋敷も、入場する直前の足がすくんでしまう恐怖、そして場内の暗闇を手探りでゆっくり進むときに恐怖、途中の様々な演出やオブジェに遭遇した時に瞬時に感じる怖さがありますね。

これらの両アトラクションの恐怖の本質は、おそらく自分ではどうすることもできない状況に追いこまれたことによるものといえそうです。

普段の生活の中でも、例えば突如ナイフをもった男に逃げ場のない路地に追い込まれて状況を考えれば、同様に恐怖を感じますよね。

家庭問題でよくマスコミに「家に帰るのが怖い(妻又は旦那が怖い)」という記事を見かけますが、これも家庭という簡単に逃れられず、どうすることもできない環境だからこそ、「怖い」のだと思います。

逆にいうと、高層ビルの屋上に上って地上を見下ろした時、高速道路運転時、ホラー映像を見た時も瞬時にはジェットコースターやお化け屋敷と同じ環境にいることになりますが、自分の意思でその環境をすぐに変えることができるため、恐怖という感情にまでは至らないわけです。

また、ジェットコースターやお化け屋敷の恐怖感は、人それぞれ耐性が異なるという点でも同じですね。

体験中の絶叫



ジェットコースターでは急降下や急カーブなどで意表をつかれると思わず声が出てしまいます。同様にお化け屋敷では演出の罠が張り巡らされているので、何度も驚きと恐怖から声が出てしまいます。

体験後の爽快感



ジェットコースターもお化け屋敷もアトラクション出口で体験者の表情を見ると、こぞって皆満面の笑みであり、同行者と楽しげに数分前からの体験を振り返っているということでも共通ですね。

恐怖体験を通して最後は思いっきり爽快感を味わえる2大アトラクションといえそうです。

同行者との共感を通した絆



普段の生活ではあまりない、知人との至近距離で味わう恐怖体験と爽快感。最中は特別な会話をしたわけではないのに、事後あるいは後日もなんとなくその同行者との距離感が近く感じられるのも、特別な体験を同じ場所・時間で味わったことによるものですね。

このように多くの共通性をもつジェットコースターとお化け屋敷ですが、こんな差異もありますね。

外観



施設の見た目は楽しげなジェットコースターに対して、おどろおどろしい外観をまとったお化け屋敷は 言うまでもなく、似ても似つかない外観をもっています。

先に書いたような4つの共通性がありながら、全く異なる外観をもっていることは、冷静に考えると面白いです。

恐怖の源



ジェットコースターの恐怖の源は、高さと速さという身体的刺激。そして瞬時に感じる反射的な性質があります。

一方お化け屋敷は入場前、公式サイトなどの案内を見ただけで恐怖感を感じます。アトラクション入口前では更に恐怖を感じます。何も「コト」は始まっていないのに。そこには身体的刺激は一切ありません。

ではなぜ怖いのでしょうか。

そう、人はお化け屋敷の外観や宣伝のキービジュアル、公式サイトに記載された世界観やストーリーなどにより、勝手に脳内で様々な想像をはじめるから怖くなるのです。

ではこの身体性と脳の想像力を組み合わせて恐怖体験を構築したら、どうなるのでしょう。

面白そうですね。

VRやMRの技術を活用すればこれまでにない恐怖体験を生み出せそうです。高所から身体が落下していくような身体刺激を加えつつ、周りの景色が暗くなり、ホラーテイストの演出が加わるイメージ。

注意しないと怖すぎて脱落者続出となりそうですので、いいあんばいにチューニングした方がよさそうです(笑)。


男女それぞれ怖いのはどっち?



ジェットコースコースターとお化け屋敷のどちらが怖いか。こちらに3年ほど前に実査したネットリサーチの結果を見つけました。 全国20代~60代の男女ユーザー計1,500名が対象です。

その集計結果をみると、男性では お化け屋敷のほうが怖いという人は25.6%しかいないのに対して、女性はお化け屋敷の方が怖いという人が58.7%もいます。

女性は、脳が妄想する深さが男性よりも大きいことによるものなのでしょうか。

夏本番。爽快感、恐怖、共感をキーワードに ジェットコースターとお化け屋敷をもっともっと楽しんでいきたいと思います。

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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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