東京ドームのお化け屋敷”恐怖の首すじ理髪店”は都内一、二を争う怖さ 

お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんの最新作が東京ドーム アトラクションズのお化け屋敷コーナーに新たにオープン。その名も「恐怖の首すじ理髪店」。

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先週末、娘と行って体験してきましたので、ここに感想、考察を述べます。

まず、五味さんも言われているお化け屋敷最大の価値、「怖いのか」について。

結論は「ものすごく怖い」です(笑)。都心のお化け屋敷はほとんど行きましたが、台場怪奇学校と1位、2位を争う怖さです。

演出上の注目点は以下の5点です。

世界観とストーリー



本作品のタイトルに「理髪店」とあります。理髪店は髪を切る、そのためにハサミを使う、切られる自分が鏡に映ると、ホラーと親和性の高い要素をふんだんにもっていますね。

今回のストーリーでも妻の首飾りを外そうとして持ち出したカミソリで、誤って妻の首を切ってしまったという背景があります。

このことがまず、体験する前から人が想像力を勝手にふくらませ、不安と好奇心をかきたてることにつながっていますね。

最近では「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」というジョニーデップ主演の映画(2008年公開)がありましたね。

体験中、想像力から不安を高めるアイテム



今回、体験者には首飾りをつけて歩くというミッションが与えられ、入口でその首飾りが一人だけに与えられ、実際に首につけてお化け屋敷に入ることになります。

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ミッションが与えられることで、体験者はこの世界観に入り込むことになり、いつ襲われてカミソリをつきつけられるのだろうかという恐怖にかられることになるのです。

おまけに、二人で一緒に入場しても首飾りを渡されるのは一人だけ。ここがポイントですね。

これは二人一緒という世界を分かつことになり、更に二人の不安と想像をかきたてることになるのです。

アイテムとそのセンサーと連動したギミック(一部ネタバレ)



今回最も怖かった体験の根幹がこれ。後で気づいたのですが、どうやら首飾りの先についている宝石に見立てたものに、センサーを搭載した場内のお化けが反応する仕掛けのようです。

その動きと造形、タイミングがあまりに絶妙なのです。

人はそれぞれパーソナルスペースがあり、その中に得体の知れないものが急に近づいたら不安と恐怖につつまれることを利用した仕掛けですね。


最初と最後の緩和から緊張の流れ



人は心が油断しているところで不意をつかれて恐怖体験を味わうと、非常に怖いものです。

今回、入場直後に同行者と並んで床屋の椅子に座ります。当然そこで一瞬緊張が緩みます。

そこを狙ってあることが起こります。ここでは書きませんが。。

そして最後の場面。出口のスタッフが待ち構えているところで、ほっと安心しますよね。

ここでもその瞬間を狙いうちされます(笑)。

キャストとギミック人形の使い分け



人は一度怖い経験をした後、同様のシチュエーションに遭遇すると、またかと同じことが起こったと錯覚します。

この錯覚を巧みに利用し、ギミック搭載の人形をリアルのお化けのように見せて恐怖を増幅させる仕掛けがあります。

まさに今回のクライマックスといえる演出で、恐怖につつまれます。


真夏真っ盛り。お化け屋敷体験を通して暑さを乗り切ってみてはいかがでしょうか(笑)。

最後に



このお化け屋敷は裏側に一つ仕掛けが設けられています。それがこちらの「リモートゴースト」というシステム。

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お化け屋敷の外から誰でも中の一部分をリアルタイムカメラで見られるようになっており、黄色いボタンを押すと、お化け屋敷内の一つの仕掛けを任意のタイミングで動かすことができるのです。

この仕掛けを見つけた人は当然、驚かせてやろうと、カメラを凝視しながら、誰かが通り過ぎる瞬間を狙うのです。驚かせられると、自然と笑みがこぼれるというわけです。

こちらはこのお化け屋敷のプロデューサーの五味さんのお化け屋敷考察本。恐怖という心理への洞察が興味深く、人間心理、エンターテイメントに携わる人に様々な示唆を提供してくれます。




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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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