「半沢直樹」〜「小さな巨人」- 最近の日曜劇場の歌舞伎っぽさとは 

香川照之や長谷川博己の大げさな演技に賛否両論の日曜劇場のドラマ、「小さな巨人」。







顔芸がクローズアップされる香川照之が歌舞伎役者ということもあり、その大げさな演技が歌舞伎っぽいと形容されることも多いこのドラマ。

最近の日曜劇場(「半沢直樹」、「ルーズヴェルト・ゲーム」、「下町ロケット」など)を観ていると歌舞伎にルーツをもつ3つの手法が多様されていますね。
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1. 組織の正義を貫く弱者が組織の悪を倒すという趣向性×多様な舞台設定


4作品とも巨悪を弱者が倒す勧善懲悪ものの爽快感を、銀行、電子機器メーカー、町工場、そして今回の警察と、舞台を変えて展開していますね。

このような作品の世界と人々が好む典型的な物語のテーマ(勧善懲悪、仇討ち、長者伝説など)を組み合わせて作品を作っていく手法は歌舞伎にルーツがありますね。

 

2. 顔芸に代表される大げさなポーズ=見得の多用


香川照之に限らず、主役や悪役の熱のこもった大げさな演技が目立ちますが、そもそもの由来は歌舞伎にある「見得」という演出手法ですよね。

首を回して静止して決めるあのポーズです。日曜劇場に留まらず、特撮ヒーロー作品でも多様されていますね。


3. 実績のある著名キャストが複数作品で様々な役柄を演じ分け、物語を形作る


黒幕的役柄が似合う香川照之のみならず、安田顕、手塚とおる、石丸幹ニ、立川談春などの演技力の高い豪華な布陣が勢ぞろいという、役者主導でドラマが展開されていますね。

これも物語が役者に従属した形で演目が組み立てられていた歌舞伎由来の手法ですね。


安定した成績を残している日曜劇場はどこへ向かっていくのか。リスクをあまりとりたがらないテレビ局としては今年度も、新たな舞台で、正義を貫き、組織の悪を暴き立てる作品が登場していくのでしょうね。

そう思ってこの先の放映作品をみると、やはりありました。10月期の「陸王」です。こちらも「半沢直樹」と同じく池井戸潤の小説が原作ですね。こちらは小さな足袋製造会社が舞台のようです。「下町ロケット」のような展開が予想できますね。

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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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