「心が叫びたがってるんだ。」のこころ動かされるシーンとは 

昨年9月劇場公開のこのアニメ。ようやく観ることができた。心をこれでもかと揺さぶってくる作品だった。



冒頭のラブホのシーンでいきなり心が痛む。



更に追い討ちをかけるような母親の言葉、父親の言葉。心がまた痛む。



秩父を舞台とした美しい自然描写が心を別のベクトルにもっていく。



両親の離婚の引き金となった自らの発言のトラウマから声を出せなくなった少女の姿に心がまた痛む。



野球部員同士の啀み合いに、心が痛む。



一転、ピアノの音と順の笑顔に、心がなごむ。



お互いまだ惹かれ合っているのに本音を言いだせない拓実と菜月の関係に、青春時代を思い起こし、切ない気持ちになる。



拓実と菜月の会話を聞いてしまい、拓実に想いを寄せていた順のショックを受けた心に同情する。



順が行方不明になり、ミュージカルの配役を皆で何とか立て直そうと必死になるクラスメイトの姿に心を動かされる。



と、ここまで情動が十分に蓄積された状態でクライマックスを迎える。

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拓実「俺を傷つけていいよ。傷つけいていいからおまえの本当の言葉、もっと聞きたいんだ」



順「じゃあ、今からは傷つけるから」



(心の中を洗いざらいぶちまける順)



拓実「おまえのおかげで俺、いろいろ気付けた気がするんだ」



順「私のおかげ? せいじゃなくて...」



拓実「玉子なんていない。だって俺、おまえの言葉でうれしくなったから」



多くの人はこのシーンで胸がじーんときて涙を流してしまうだろう。



このためにためて、最期に心の本音をぶつけ合う展開はまさに「あの花」と同様である。



最後は順の澄んだ歌声と、拓実と菜月の青春ならではのぎこちないやり取りが潤った心に涼しげな風を吹き込んでくれた。


心が叫びたがってるんだ。



あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。


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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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