未来という不安の物語「アイリウム」 

1話完結のコミック、「アイリウム」。

映画監督を目指し、作品入賞にあこがれるもその日暮らしが精一杯の若者が主人公の話から始まる。
うだつのあがらない生活が続くある日、彼女からそれとなく別れを切り出される。
そして知人を訪ね、親友の結婚式と重なる同窓会で皆に顔を会わせるのがつらいことを打ち明ける。

そこで知人から「アイリウム」という一定の未来の日まで記憶を失った状態でたどり着ける薬を勧められる。
この薬を飲めば、未来の直面したくない瞬間に自分の意識を合わせることなく、いわばワープできるのだ。

この薬によって物語が動き 出す。

この話の本質は、未来の時間という人が制御できない不安の対象への想像力による克服の物語だ。同じように過去も人は制御できない。あの時こうしていれば、、という想いはまた、歴史解釈という物語を生み出し続けてるいる。
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この時間とともに人が制御できないものの代表が空間だ。この地平線の先、この上空の先の宇宙という人々の不安は数々の侵略者の物語を生み出してきたのだ。

更に言えば、天災、犯罪、暴力、受験、いじめ、差別、戦争と、不安は人の想像力を刺激し、共感とともにその不安を克服する存在による感動物語を生み続けているのだ。




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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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