漫画「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」3巻の決め台詞3選 

先日書いた2巻に関する記事同様、本日は3巻からこころに響いた主人公・岸 京一郎のセリフをもとにしたネタを書きます。

「確かにひとつひとつには一見矛盾がない だが世の中の多くの”試験”は系統的に見ると矛盾だらけだ」



これはビジネスの世界でよくいう「ロジカルシンキング」の限界に近い話だ。

「論理的に説明する」とは、「信頼性の高い」根拠をできるだけ「複数の視点」から示して、施策などの主張をわかりやすく伝えること。

しかし、ここにはいくつかの落とし穴がある。

提示した根拠が間違っていなかったとしても、説明者の認識できていなかった影響力の大きい別の根拠が潜んでいることがあるのだ。要因が異なればおのずと結果も変わってきてしまう。

また、信頼性が高いと考えていた根拠そのものがねつ造されていることもよくある。そこには根拠の信頼性を主張することで、利益を享受する人の意思が介在するからだ。

認識の限界がある以上、過去の根拠で未来を説明しつくすことはできない。

限られた認識の中で根拠の精度をひたすら追求するよりも、認識の限界をわかった上で、今という時の決断力を失わないこと、過去・現在・未来への認識を広げ続けることの方が望ましい結果をもたらすように思える。


「人類って自分達の体の不思議を実はこれっぽっちも解明できていないんだ」



最近、親族のこころの病気に付き添って精神科や心療内科に足を運んでいる。また、会社でも精神疾患のため、休職する人がいる。

複数の医師といろいろ話し、個人的にもメンタルヘルス系の本を複数読んだ。

つくづく思ったのは、人のこころは複雑で、似た症状でも要因は人それぞれ。解決方法も確立できているわけではなく、医師によってもいうことは多々異なる。

自分は大丈夫時思っていても、ちょっとしたストレスの積み重ねの上にショッキングなことが突発的に起こると、こころが悲鳴をあげて社会生活に支障をきたしていまうパターンが多いと感じた。

誰しも睡眠、食事、適切な労働時間、こころの通う一定数の人間関係は最重要事項といってよいと思う。ともすると当たり前のものとしてケアが疎かになってしまうからこそ、当たり前の大切さを再認識したい。
20170330125807082.jpeg


「自分の仕事の薬が何なのかも知らないような人に来られても時間の無駄だ」



似たような事象としてビジネスの世界でありがちなのは、自分で根拠などを説明できないグラフ数値・言葉の掲載されている資料を引用してしまうこと。

資料の受け手はその細部まで目を通さないことが多いから、通常は何事も起きない。その積み重ねで油断する。

しかし、ある時上司やクライアントにその説明できないグラフ数値や言葉の意味を突っ込まれて、自分がきちんと理解できていないことに気づくのだ。

ここまで3巻読んだわけだが、このようにインスパイアされる言葉と人間ドラマが満載なのがこの漫画。オススメです。



関連記事


著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

こちらからフォロー、継続購読していただけたら、嬉しいです。


follow us in feedly

Comment

Add your comment