漫画「フラジャイル」2巻の3つのセリフから考えたこと 

引き続き2巻を読了。
人間ドラマに更に引き込まれますね。

特にこころに響いた3つのセリフから思ったことを書きます。
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一つ目のセリフ


「目に見えないモノを探して目に見える数値を説明してみろ」

人に見えている現象は基本的にはそのままだ。誰でもわかる。(厳密には現象の認識にも人による差異があるが)
しかしその要因には無数の可能性が考えられ、解明には人による前提知識や思考パターンからのクセが出やすい。
 
病理医だけでなく、一般のビジネスマンが仕事で「この商品、この作品のヒット要因を探れ」などの課題に取り組むときと同じ視点だなと。

若手ビジネスマンほど視野が狭く、短絡的な分析になりがち。
そもそも人間の認識範囲など驚くほど狭い。
エコノミストの経済予測がほとんど外れるのも、人間の認識範囲の限界よく表している。

少し感性よりの話になるが、こんな歌詞も思い出した。


We'll sail on a river, way out to the Baltic sea
Love will keep us together
And the tide will draw you close to me
(Never words so true, never words so wise)
Love will keep us together
'Cause there's more to this than meets the eye

"BUOY" by Mick Karn Featuring David Sylvian


二つ目のセリフ


「先生方林30秒問題ってご存知でしょう?」
「実際30秒ってのは意外に長く感じるものです」
「しかも多くの医者は最初の10秒で頭の中にもう識別を想起している」
「だから患者の言葉をさえぎって自説を確かめるための質問を始める  するとどうなるか」
「患者は口を閉ざす」


一つ目の話は知識や論理的思考系の視点だが、そればかり追い求めると思わぬ落とし穴にはまる。それがこの人の気持ちを推し量る視点の欠如。

知識を蓄え、経験を積んでいくと、人はいつしか自分を過信してしまい、弱者のこころがみえなくなる。指摘されても痛い思いをするまでなかなか変われない。

人が傷ついたり、気にする点はそれぞれ異なるもの。
裸の王様にならないよう、気をつけたいね。

三つ目のセリフ


「他人の命みたいなもん  医者はてめぇで責任取れねぇんだから不安と戦ってなきゃならない
後押しなんかしてさ  それを放棄させるようなことしちゃいかんだろ」


これはスゴい言葉だなと思う。
なかなかこんなこと言えないし、言ったこともない。

連想するのは親として子供に接する時の態度だなと。
子供は親の道具ではないし、別の人間。

親のこうなってほしいを子供に押しつけ、子供が考え、選択するプロセスを奪ってはいけない。親として1番今、気をつけていることがこれ。

ついつい可愛いからと余計な口を出し、余計な手を差し伸べ、二つ目のセリフのように子供の口を閉ざしてしまう親は多いもの。
自分で考えられる人を育てたいものですね。



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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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