ドラマもみたくなる漫画「フラジャイル」1巻の切り口と人間模様 

病理医という、一般の人には馴染みのない職業を扱ったお仕事漫画。

冒頭から以下のような聞きなれない用語も飛び交う。

  • 腰仙椎
  • 一過性脳虚血発作(TIA)
  • 塞栓
  • クロマチン
  • 肺原発


この漫画の病理医である主人公は性格もルックスもひねくれた変わり者。但し信念は明確でぶれず、腕もよい。

ゲオの店舗でランキング上位に陳列されていなかったら、手に取ることはなかったかもしれない漫画。

しかし、読んでみると1巻から濃厚な人間ドラマや、患畜のある言葉が飛び交っており、昨年放送されたドラマも合わせてみたくなった。

「原因と機序には必ず因果関係があり、目で見えない所からその答えを探し出す」

「私の正義感を満足させるための都合良い逃げ道を用意してください」(否定の言葉として)

「何かを始めるのは簡単だ。喋るのをやめて動き出せばいい」

また、病理医という、他の人が手をつけていないところに目をつけるという視点がよい。

これは日本人に1番欠けている視点だとつくづく思う。「変わっているね」という言葉が褒め言葉になる社会になってほしいもの。

1巻の最後は、癌におかされ、余命1年を宣告された患者と臨床検査技師がひょんなことから出会い、双方自分自身を取り戻していく姿から描かれる。

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道路に飛び出した子供を救うために犠牲となり車にはねられてしまった末期癌の患者の最後の言葉。
「一曲だけ 曲を書いた あの子を助けた
たったひとりだけど友達ができた
どうだい? 十分でしょ?」


三つ目のセリフ


「他人の命みたいなもん  医者はてめぇで責任取れねぇんだから不安と戦ってなきゃならない
後押しなんかしてさ  それを放棄させるようなことしちゃいかんだろ」


これはスゴい言葉だなと思う。
なかなかこんなこと言えないし、言ったこともない。

連想するのは親として子供に接する時の態度だなと。
子供は親の道具ではないし、別の人間。

親のこうなってほしいを子供に押しつけ、子供が考え、選択するプロセスを奪ってはいけない。親として1番今、気をつけていることがこれ。

ついつい可愛いからと余計な口を出し、余計な手を差し伸べ、二つ目のセリフのように子供の口を閉ざしてしまう親は多いもの。
自分で考えられる人を育てたいものですね。



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著者 ”さぐりん”の紹介

十代の一人娘と子猫と暮らすという、レア人種のアラフィフ男子。 ユニークな遊び体験やコンテンツ作品の背景にある社会や人の本質について、感じ、考えたことを発信しています。

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